年に一度の映画の祭典「第47回 日本アカデミー賞」授賞式｜最優秀の栄冠に輝いたのはどの作品、俳優か？ 速報でお伝えします
2023年に公開された映画のなかから、優れた作品、俳優を表彰する、年に一度の映画の祭典「第47回 日本アカデミー賞」授賞式が開催され、会場には人気の若手から実力派まで、豪華俳優陣が大集結しました。
昨年、公開された映画のうち148作品のなかから、最優秀の栄冠に輝くのはどの俳優、作品か？日本映画の歴史に新たな1ページが刻まれた瞬間を速報でお伝えします！
◇人気の若手が続々！【新人俳優賞】『交換ウソ日記』主演の高橋文哉さんをはじめ８人が受賞
“一生に一度しか経験できない賞” の新人俳優賞を今回、受賞されたのは８人の方々。『交換ウソ日記』主演の高橋文哉さんをはじめ、大ヒットを記録中の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』に主演の福原 遥さんなど、人気の若手俳優が勢ぞろいとなりました。
福原 遥さんのブラックにドット柄が際立つシフォンドレスといい、桜田ひよりさんのレッドドレスの鮮やかさといい、フレッシュでキュートなコーディネートに会場中の視線がくぎ付けとなりました。
◇【優秀助演女優賞】今年は、安藤サクラさんと浜辺美波さんが主演女優賞と助演女優賞をダブル受賞の快挙！
優秀助演女優賞は、２年連続助演女優賞受賞の安藤サクラさん、10年振りの日本アカデミー賞受賞となる上戸 彩さん、２年連続助演女優賞受賞で初の最優秀となるか、注目の永野芽郁さん、主演＆助演のダブル受賞を遂げた浜辺美波さん、これまで主演女優賞は７回、助演は初となる松坂慶子さんの５人が受賞されました。
今回、『ゴジラ-1.0』で優秀助演女優賞を受賞した安藤サクラさんと『シン・仮面ライダー』で受賞の浜辺美波さんが共に【主演＆助演】のダブル受賞の快挙となりました！
◇【優秀助演男優賞】菅田将暉 さん、磯村勇斗さんとこちらも実力派揃いの激戦！
優秀助演男優賞は、昨年、７本（！）もの映画に出演され、今回は『月』で受賞となった磯村勇斗さん、新人俳優賞以来５年ぶりの日本アカデミー賞受賞の伊藤健太郎さん、アカデミー賞常連の大泉 洋さんは今回、『こんにちは、母さん』での受賞。北野武監督作品『首』での怪演で受賞の加瀬 亮さん、『銀河鉄道の父』で生前は無名だった宮沢賢治の秘められた生涯を熱演された菅田将暉さんの計５人が受賞されました。
今をときめく実力派俳優が肩を並べると、客席からも一気に歓声が沸きあがり、会場の熱気も高まります。
◇【優秀主演女優賞】『怪物』の安藤サクラさんをはじめ５人が受賞
優秀主演女優賞は、『リボルバー・リリー』で本格的なガンアクションに挑戦した綾瀬はるかさん、『怪物』で３度目の最優秀主演女優賞受賞となるか、注目の安藤サクラさん、『市子』で不幸な運命との格闘を体現するため、減量＆ノーメイクで挑んだ杉咲 花さん、優秀助演女優賞とのW受賞となる浜辺美波さん、映画出演123作目となる『こんにちは、母さん』で受賞の吉永小百合さんの５人が受賞されました。
安藤サクラさんと浜辺美波さんは主演女優賞と助演女優賞をダブルで受賞の快挙！２部門での最優秀受賞なるかも注目です。
◇【優秀主演男優賞】カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所広司さん登場！
優秀主演男優賞は、昨年に続き、２年連続での受賞となる阿部サダヲさん、12歳での新人俳優賞受賞以来となる神木隆之介さん、数々の国際映画祭で絶賛された『エゴイスト』で受賞の鈴木亮平さん、大ヒット作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で受賞の水上恒司さん、そしてカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』の役所広司さんと、アカデミー賞常連の実力派から人気の若手俳優まで、目が離せない混戦となりました。
◇見事、最優秀の栄冠に輝いたのは？
◇最優秀助演男優賞：磯村勇斗さん『月』
最優秀助演男優賞は、『月』の磯村勇斗さんが受賞されました。受賞がアナウンスされ、登壇されて思わず一言「びっくり」と心の声がもれた瞬間もありました。
受賞の言葉（一部抜粋、以下同様）「このような華やかなアカデミーで賞をいただけたことを大変うれしく思います。この映画『月』は参加するにあたっても、作るにあたっても、公開するにあたってもたくさんの壁があって、映画一本、お客様の前に届けるのがどれだけ大変なのかっていうのをすごく痛感した作品でもあります。
監督、スタッフ、キャストの皆さんとこの難しい作品に挑戦して、覚悟をもって望んだので、今いただいた賞は自分がもらうというよりは、一緒につくりあげて、最後まで公開することができた喜びを、皆さんとわかちあいたいです。（これからも）しっかり足をつけて、またスクリーンで生きていきたいと思っています」
◇最優秀助演女優賞：安藤サクラさん『ゴジラ-1.0』
最優秀助演女優賞は、『ゴジラ-1.0』の安藤サクラさんが受賞されました。昨年、『ある男』で最優秀助演女優賞を受賞された安藤さんは２年連続最優秀受賞の快挙！今回、プレゼンターも務められ、発表の瞬間、封を開け、中のカードに記載された名前を見た瞬間、思わず「ありがとうございます」と感謝のコメントを述べられた瞬間が印象的でした。
受賞の言葉「まさかの展開に声が出なくて、なさけない…。（表情明るくなって）すごいですね、ゴジラ！ ゴジラの勢いがすごい！ 私はゴジラの勢いにのせていただいた感じです。私はこの映画のなかでゴジラを見てもいませんし、ゴジラがくるという恐怖も感じておりません（笑）。
ただ、皆さんがつくりだしたあのすごいゴジラと、お芝居でつくりだされた世界観が合って、近所のおばちゃんはいま、賞をいただくことができました。本当にありがとうございます」
◇最優秀主演男優賞：役所広司さん『PERFECT DAYS』
最優秀主演男優賞は、『PERFECT DAYS』の役所広司さんが受賞されました。登壇するやいなや、会場から「役所さ～ん」と歓声があがり、「はい！」と応える役所さんの満面の笑みが心情を物語っているようでした。
受賞の言葉「うれしいです、本当すごくうれしいです。きょう、一緒に優秀主演男優賞をもらった俳優さんたちはみんな好きな俳優さんばかりで、おまけに（前年度最優秀受賞でプレゼンターを務めた）妻夫木くんからこんな素晴らしい賞をもらえてうれしいです。
この映画のスタートは、今まで自分がやってきたことのないスタートでした（現場ではテストなしで撮影し、ドキュメンタリーを撮っていくように手持ちカメラでキャストを追うスタイルだった）。とにかく公共のものを大切にしたいという、企画・プロデュースの柳井康治さんの思いから始まって、こうして日本でも、そして世界中のお客さんがいま、『PERFECT DAYS』を見にきて楽しんでくださっていることに感謝したい。
えー、本当に、いいもんですね。うれしい（笑）！ これでやっと『ゴジラ-1.0』の牙を抜いた感じがした（笑）」(※『ゴジラ-1.0』は作品賞など８部門の最優秀に輝いた)
◇最優秀主演女優賞：安藤サクラさん『怪物』
最優秀主演女優賞は、『怪物』で安藤サクラさんがなんと自身３度目となる最優秀に輝きました。さらに、最優秀助演女優賞とのダブル受賞！ 名前が呼ばれると、驚いたようにゆっくり登壇され、数秒言葉が出ず、やっと一言ずつ、言葉を紡ぎ出していくように受賞のスピーチを始められました。
受賞の言葉「本当にありがとうございます、あのー、本当に言葉が見つからないのですが、いつも是枝監督は想矢と陽太（『怪物』主演の黒川想矢さんと柊木陽太さん）や年齢も部署も問わず、みんなの意見を取り入れて撮影なさるんです。私たちはその場所に安心感を抱きながら撮影できて、すごく特別な場所です。
今回はふたりの主役の男の子たちとどう演じていくかっていうことをとにかく考えてやっていました。だから、ふたりの力で出来たものはたくさんあって、もちろんチーム俳優部だけに限らず、皆さんと本当に一緒に作っているという感覚がとても心地よい現場でした。
本来なら（受賞したことを）イェイ！よっしゃ！といけたらどんなにかっこいいかと思うんですが、なかなかそれができないんですけど（と言いながら、最後は大きな声で）よっしゃー、やったー！ これでゴジラの牙をまた一本抜いたけど、なんか複雑…ありがとうございます（笑と拍手喝采）」
今回、最優秀に輝いた方々には、副賞として「TASAKI」から人気のパールジュエリーが授与されます。
最優秀主演&助演男優賞受賞者には、パヴェ ダイヤモンドが敷き詰められたホワイトゴールドのバーに9珠のあこや真珠が贅沢に並ぶ『バランス アイコニック ダイヤモンド パヴェ ブローチ』が、そして最優秀主演&助演女優賞受賞者には、あこや真珠が並んだホワイトゴールドのバーにパヴェ ダイヤモンドが輝く、ラグジュアリーな『バランス ダイヤモンド パヴェ ネックレス』が、いずれもプレートに受賞者の名前が刻印されて贈与されます。
米アカデミー賞での快挙なるか？『PERFECT DAYS』にさらに注目！
今回、役所広司さんが最優秀主演男優賞を、そしてヴィム・ヴェンダース監督が最優秀監督賞を受賞した『PERFECT DAYS』は、米アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされており、2024年３月10日（日本時間３月11日）にアメリカ・ロサンゼルスで開催される授賞式でも栄冠に輝くのか？ さらに世界中が注目しています。
- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- （C）日本アカデミー賞協会
- EDIT&WRITING ：
- 松野実江子（Precious.jp）
