雑誌『Precious』5月号では【「東京ブランド」のリアル・アティチュード】と題し、日本人デザイナー、クリエイティブディレクターのリアルな感性から生み出される等身大のクリエイションを特集。程よい着映え力と洒落見え感が理想的な4つの東京ブランドにフィーチャーしています。

今回は、「Postelegant(ポステレガント)」と「Tomorrowland.B(トゥモローランド ビー)」についてご紹介します。

「東京ブランド」のリアル・アティチュード

【Postelegant(ポステレガント)】ブランドコンセプトは、「価値のある行いの先にあるもの」

「ポステレガント」のジャケットとシャツ
左から/ブラックの和紙×ウール素材を使ったベルト付きテーラードジャケット¥148,500・セージグリーンの和紙×コットン素材を使ったシャンブレープルオーバーシャツ¥34,100・(ポステレガント)

時代や場所を超えて残るものを生み出すことを目標に、ジェンダーレスなデイリーウエアを発表。自然界に存在する色をベースに、日本の気候に適したリネンや和紙などの素材使いも特徴のひとつです。

創作における目的と理由は明確で、例えば、長く着るほどその差が出るコットンシャツは、厚み、手触り、軽さなどから140番双糸がベストと考えて用いるなど、論理的なクリエイション哲学から洗練されたアイテムが生み出されています。

中田優也さん
アカデミー・アンテルナショナル・ドゥ・クープ・ドゥ・パリ、名古屋学芸大学を卒業後、文化ファッション大学院大学を首席で修了。国内アパレル会社を経て独立後、2017年に「ポステレガント」をスタート。

【Tomorrowland.B(トゥモローランド ビー)】デザインするときに考えるのは、着る人の心に響く、感じる服であるか

「トゥモローランド ビー」のブラウス
左から/ブラックのスーパーローンシルク素材を使った裾スリット入りのスリーブレスブラウス¥49,500・グリーンのシルクツイル素材を使ったプルオーバーブラウス¥66,000(トゥモローランド 渋谷本店〈トゥモローランド ビー〉)

2021年にトゥモローランドからデビューした、プレシャス世代の女性がクリエイティブディレクターを務める「トゥモローランド ビー」。美しいシルエットと肌なじみのいい上質な素材の服を着ると、自然と女性らしいふるまいとなり、姿勢が正されるという考えのもと、着用した姿がきれいに見える服づくりを目指しているブランドです。特に発色の美しいシルクに定評があり、肌に直接触れるブランドネームタグにもシルクが使われています。

馬場和美さん
複数の国内アパレル企業にてデザイナーとして活躍。2002年「BACCA」の立ち上げを経て、2021年、「私のクローゼットにいつまでも、感じる洋服」をコンセプトに「トゥモローランド ビー」を開始。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
池田 敦(CASK)
STYLIST :
大西真理子
EDIT&WRITING :
下村葉月、遠藤智子(Precious)