独創的なテーマと非日常空間で、多くのファンを魅了し続ける「星のや」。その始まりの地である「星のや軽井沢」では、山間の春を味覚、視覚で楽しめる「軽井沢 花の宴」が2024年4月26日(金)まで開催されています。
星のや軽井沢のコンセプトは、「谷の集落に滞在する」。そんなコンセプトを施設全体で表現している空間に訪れる春は、都市部の春よりも少し遅れてやってきます。かわりに出会うことができるのが、土地で育ったおいしい春の味覚と美しい行燈で表現された花咲くような絶景です。
軽井沢は山桜が中心で、ソメイヨシノのような華やかな桜が少ないとのことですが、自然と行燈が作り出す景色はほかでは味わえない絶景! 自然と景色、どちらも存分に楽しめる「花の宴夕食膳」そして「軽井沢 花の宴」とあわせて、この季節だからこそ体験したいアクティビティも紹介します。
レセプションからまずお部屋へ。瀬音が楽しめる水波の部屋
今回は自家用車で星のや軽井沢へ。駐車場があるレセプションで車を駐めたあとは、レセプションでひと息。生姜入りの甘酒をいただいてから、宿泊場所まで送迎してもらいます。
フロントやライブラリーラウンジ、お土産物が購入できる「集いの館」には、午後の優しい光が差し込み、日常と違う空間に来たことを体感させてくれました。
宿泊したのは水波の部屋と呼ばれる、水辺に面した部屋。あたたかい季節には、ベランダのスペースでゆったり。肌寒いうちは、外の景色を眺めながら、大きなソファ&クッションの掘りごたつスペースで、ゴロゴロとくつろぐ時間を楽しめます。
ベッドは一段高いスペースに。瀬音をBGMにぐっすり眠ることができる空間です。窓から一段奥まった場所にあるため、外から室内着でくつろいでる姿を見られる心配もありませんよ。
施設内には温泉施設もあり、大浴場で楽しむことができるほか、室内にも檜葉風呂があり、お部屋の中でもバスタイムをゆったり楽しむことができます。パジャマと館内着が別々に用意されているのも、うれしいポイント。
館内着の上に着ることができる、モコモコでかわいい上着も用意されており、訪れたときの服装では寒い日でも、安心して施設内を移動できます。ポケットが付いていないので、小物を入れられるポシェットも用意されており、「星のや軽井沢」コーデで滞在を満喫できるようになっていました。
「花の宴」を昼も夜も満喫。雅楽の音色に包まれる「谷のひととき」「宵のひととき」
「軽井沢 花の宴」では、棚田を中心とした館内に、なんと約300個もの花行燈が灯ります。まだ日が高い時間帯は白い行燈を眺めながら、雅楽の演奏と和菓子、そしてお酒を楽しむことができます。
「谷のひととき」では、お菓子と合わせて、日本酒が2種用意されています。この日は、長野県岡谷市・豊島屋「豊香 春 純米かすみ酒 無濾過生貯蔵原酒」と長野県佐久市・伴野酒造「澤の花 ボー・ミッシェル コットンキャンディ—」。どちらもボトルデザインから春を感じさせる日本酒でした。
自然豊かな空間に、金曜日と土曜日限定で1日4回鳴り響くのは、雅やかな雅楽の演奏。普段、なかなか見ることができない雅楽の演奏を目の前にしながら、水音、葉音、そして楽器の音色の美しさにうっとり。非日常空間が増す瞬間です。
そんな非日常を楽しませてくれる棚田の空間も、時間が経つと共に変化していきます。
これらの花行燈、実はひとつひとつ、人の手によって点灯されていることに驚き。手間暇かけているからこそ、美しい風景に出会うことができるのですね。
花行燈は、星のや軽井沢の敷地内に咲く春の花「フクジュウソウ」「ルリソウ」「アズマイチゲ」をモチーフにしているそう。花行燈がゆらゆらと浮かぶさまは、まるで水面に花が咲いているかのよう。雅楽とともに、幻想的な夜の空間を彩っていました。
花行燈を眺めながら春を感じるひとときを「花の宴夕食膳」
徐々に闇に染まる山間の景色と、優しい光を放つ花行灯を眺めながら楽しむことができるのが、「日本料理 嘉助」で提供されている「花の宴夕食膳」です。
3つのお重と椀、甘味からなるこちらの夕食膳は、見た目も味も、春の芽吹きを感じさせてくれるメニューになっています。
三の重では、雪の中に咲く花をイメージ。これから訪れる春の息吹を予感させる配色のお寿司や豆腐が並びます。二の重は初春の山菜をイメージ。芽吹く緑に、可憐に咲く花で彩られているほか、サツマイモで作られた蝶が草花だけでなく、生物の目覚めも感じさせてくれます。
一の重は春の喜びを感じさせるお重に。鮎やエビといった、躍動感あふれる食材のほかに、かわいい鳥の姿も。桜の花が、さらなる華やかさを演出しています。
どれも手で取って一口でいただけるものばかりなのもポイント。景色と会話を楽しみながらいただけるメニューです。
椀は、肌寒い春の夜にホッとさせてくれる筍のしんじょ。ふわふわ食感の中に、たけのこが隠れていました。
メニューの詳細はその日の仕入れで変わってくるとのことで、訪れた日に出会える「春」を感じる食材を、ぜひお楽しみに。
おいしい夕食には、おいしいお酒も欠かせません。食事と合わせて今回の「花の宴夕食膳」では、日本で限定1,200本しか発売されない、特別なロゼシャンパーニュ「ローラン・ペリエ ロゼ ローブ ペタル」(ボトル1本 ¥30,250/税・サービス料込み)もオプションにて提供されます。
一次発酵でロゼワインを作ったあと、さらに二次発酵させるという手間暇かけた製法で作られており、美しい春色のワインとボトルは、春気分をさらに盛り上げてくれます。
飲みやすい口当たりと豊かな香りは、「花の宴」にもちろんぴったりなんです。
日本酒派なら見逃さずにチェックしたいのが、星のや軽井沢オリジナル日本酒「雁と月と」。星のや軽井沢のロゴから名前がつけられていることからも、こだわり具合を感じます。初めて作るときは、実際に星のや軽井沢のスタッフも蔵に足を運んでお手伝いしていたそう。
日本のお酒だからこそ、雅楽の音色との相性も抜群。ちなみに、夕食膳にあわせて、この日の夕方の演奏は三重のお膳をイメージした演奏だったとのこと。さらにお食事がおいしく感じる時間でした。
最後に登場するのは、見た目からも春を感じさせるスイーツ! 見た目からもテンションが上がってしまいました。
旬のいちごをメインにしつつも、クマザサやクロモジといった地元の食材もスイーツに。マカロンはフランボワーズに信州味噌があわせられているとのこと。味噌が醸し出す濃厚さが楽しめるスイーツに仕上がっていました。
最後の一口まで、見た目も味も会話が盛り上がること間違いなしの「花の宴夕食膳」。1日2組限定で、10日前の12:00までに予約が必要なので、気になる方は予約を急いでくださいね。
ほかにもチェックしたい!星のや軽井沢のアクティビティ&お食事
ほかにも星のや軽井沢では、非日常な気分をさらに増すことができるアクティビティが充実。日中や夕方にはネイチャーウォッチングやムササビウォッチングの拠点となるエリアで開催する「森のほとりCafe&Bar」では、シンと静まりかえる景色を眺めながら、お酒やノンアルコールドリンクを楽しめます。
滞在中のプロポーズや特別なデートにもぴったり。本館エリア以外で、思い出深い時間を過ごしたいなら、ぜひチョイスしてみて。
滞在中に、少しでも凝り固まった体をほぐしたいなら、新鮮な朝の空気と共に体を動かせる「のびのび深呼吸」がおすすめ。1回40分、ゆっくりだれでも取り組めるストレッチを先生と一緒に行います。普段の運動不足、ストレッチ不足を少しだけ解消できました。
少し体を動かしたあとは日本料理 嘉助へ移動して、さらに体が目覚める朝食を。春らしく、山菜を使った鍋には、鮎と切り干し大根のバターと唐辛子がきいた信州味噌がトッピングに。どちらもおいしくて、甲乙つけがたいほどです。
野菜だしを中心に、一口ずつ用意された食事は、しっかりとボリューム感があるのに重さがゼロ。前日食べ過ぎたり飲み過ぎたりしても、すんなりと胃袋に収まりました。
朝ご飯の最後は、クマザサを使ったスイーツが登場。最後まで、軽井沢という地域と春の訪れを感じさせてくれました。
「春の宴夕食膳」の予約は10日前までの予約が必要ですが、「軽井沢 花の宴」の景色は4月26日(金)までに訪れれば、楽しむことができますよ。ゆっくりと芽吹く軽井沢の春と、景色を彩る花行燈の醸し出す絶景を楽しんでくださいね。
問い合わせ先
- 星のや軽井沢
- TEL:050-3134-8091(予約)
- 住所/長野県軽井沢町星野
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- TEXT :
- Precious.jp編集部