「白のエレガンス」3つの個性|この色の多様な魅力は、内面の美をも照らし出す──
白は着る人によって、まったく違う表情が生まれ、その人に寄り添い、個性を際立たせます。内面的な美しさも映し出す白の魅力を白が似合う女性が表現。それぞれの白をエレガントにまといます。
今回はモデルの国木田彩良さんに、内面的な美しさをも映し出す「白」のエレガントな魅力についてお話しをうかがいました。
「マニッシュだけれど、センシュアルな白」国木田彩良さん
80'sクチュールの佇まいが新鮮な「サンローラン」のオーバーサイズスーツ
'80年代を思わせるパワーショルダーとワイドなカラーで、最旬のシルエットが楽しめる白ジャケットとパンツのセットアップ。’60年代に女性初のパンツスーツを提案した「サンローラン」のジェンダーレスなスタイルは、今も象徴的な魅力を放って。
「ポップよりシックに、フェミニンよりマニッシュに。力強いのにさりげない、パリの白が好きです」国木田彩良さん
“サンローラン” の白いパンツスーツにジェンダーレスな気分をまとって、颯爽と現れた国木田彩良さん。スタジオは一瞬にしてパリの街角に!
「“サンローラン” といえば黒のイメージがありますが、白でも圧倒的な強さを感じますね。むしろ白の柔らかさが少し加わって、マニッシュとフェミニンのバランスが絶妙です」
パリ育ちで、シックな装いに慣れ親しんできた国木田さん。白にもプラスマイナスのバランスが必要だと言います。
「ドレスにノージュエリーとか、デニムにジャケットとか。シックでマニッシュな服で、あえてフェミニンさを表現するのがパリ風。このジャケットで思い出したのですが、’80年代に肩パッドが女性の間で流行ったとき、逆に男性の服から肩パッドが消えたのです。今またそんな感覚があるようです。キャンバスのような白だからこそ、時代の気分をシェアする楽しさがあるのですね」
かくも雄弁な白は、都市や時代に漂う空気をも、鮮やかに映し出すのです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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問い合わせ先
- PHOTO :
- 伊藤彰紀(aosora)
- STYLIST :
- 伊藤美佐季
- HAIR MAKE :
- ヘア/KENSHIN(EPO LABO)、メイク/阪本明子(SIGNO)
- MODEL :
- 国木田彩良
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、福本絵里香(Precious)