イギリス女王の名を冠する豪華客船「クイーン・エリザベス」。1840年創業のキュナードが運航するラグジュアリーなクルーズ船です。世界でもっとも有名な「クイーン・エリザベス」の初代就航は1940年のこと。現在、2010年に3代目として就航した船に乗ることができます。

一年を通じて世界中で船旅を提供していますが、2024年3月に東京国際クルーズターミナルへ初寄港。この春は東京発着のクルーズを行っていました。先日行われたメディア向けの体験試乗会の様子を交え、ラグジュアリーな船内をご紹介します。
一歩入れば英国! 伝統を受け継ぐ豪華客船「クイーン・エリザベス」
■1:アールデコを基調としたエレガントな空間

言わずもがな、英国王室と深い縁がある「クイーン・エリザベス」。グランド・ロビーには第2代スノードン伯爵が制作した初代クイーン・エリザベスをモチーフにした寄木細工がそびえています。
アールデコを基調としたインテリアで統一された船内は、船に乗っていることを忘れそうなエレガントな空間です。

客室はグリルクラスと呼ばれる上級客室からシングル客室まで多種にわたります。いずれも快適さときめ細やかなサービスが整っており、初めての船旅であっても安心です。
■2:海を見ながらくつろぐ時間

船旅ならではの開放的な眺めを楽しめるカジュアル・ダイニング「リド・レストラン」。ブッフェスタイルで、いつでも食事がとれる便利なレストランです。メニューはインターナショナルなコンチネンタルからアジア料理など、、旅気分が味わえるものがずらり。食事の料金は通常プランに含まれているので、好きなだけいただくことができます。

英国と言えばパブ。船内にも「ゴールデン・ライオン」があり、フィッシュ&チップスやキュナードオリジナルのビールなど、英国ならではの体験ができます。こちらも食事は通常プランに含まれており、アルコール類は有料となっています。飲まれる方も飲まれない方も英国気分を味わいたいときにぴったりなスペースです。
■3:エンターテインメントもアクティビティも充実した船内

時間をたっぷり使えるクルージング。アクティビティ施設やエンターテインメント施設も充実しているため、有意義に過ごすことができます。
「エンパイア・カジノ」では、カードゲームやルーレット、スロットを楽しめ、800人以上を収容できる「ロイヤル・コート・シアター」では、プロによる演劇やゲストスピーカーによる講演を楽しむことができます。

また、洋上で泳ぐことができるプールや、ジム、サウナなどのアクティビティ施設も充実。

海を眺めながら入るサウナは唯一無二の体験になるはず。
■4:アフタヌーン・ティー&ダンスが楽しめる豪華な空間「クイーンズ・ルーム」

ボールルームである「クイーンズ・ルーム」は、船内とは思えない開放的な空間です。こちらでは毎日15:30~16:30の時間帯にアフタヌーン・ティーが提供されています(プラン内)。

今回は特別に3段スタンドで提供されましたが、通常は銀盆からひとつずつサーブされるスタイルのアフタヌーン・ティー。
この日のスイーツには、英国ならではの「フルーツケーキ」を始め、「ペパーミントティームース」などがずらり。また、英国のアフタヌーンティーらしくサンドイッチが充実。「キューカンバー(きゅうり)サンドイッチ」「ビーフローストホースラディッシュサンドイッチ」などのほか、バーガー型の「コロネーションチキン」や「シュリンプメリーローズ」も並びます。

もちろん、焼きたてのスコーンも用意されており、デボンシャー産クロテッドクリームとストロベリージャムをつけていただくことができます。本場のスコーンの香ばしさを堪能してくださいね。
2024年の後半はアラスカクルーズが、年末のクリスマス・カウントダウンクルーズはシドニー発の南太平洋クルーズが行われます。また、2025年には横浜発着のクルーズが予定されているとのこと。ぜひ、この機会に、英国の伝統を体験できるクイーン・エリザベスへ乗船してみてくださいね。
問い合わせ先
関連記事
- 夏まで待てない! 『ANAインターコンチネンタル石垣リゾート』でヘリクルージング体験を!
- グルメ三昧の旅や神戸観光にも!「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」体験レポート
- クルーズ旅行に関する疑問と正解まとめ|日本国内や海外のクルーズ旅の船のクラス、客室のランク、人気エリア、ドレスコード、お金事情、Wi-Fiなど通信環境について
- TEXT :
- 田中いつきさん フリーランスライター
- EDIT :
- 小林麻美