6月3日、オーストリア憲法裁判所前長官で、2019年に暫定政府で初の女性首相に就任したブリギッテ・ビアラインがこの世を去りました。カール・ネハマー首相は「将来の世代にとって、彼女は自己決定、平等の権利、そして”ガラスの天井”を突破する輝かしい模範であり続けるだろう。さらにオーストリアは最も著名な法律専門家の一人を失った」とコメント。オーストリア憲法裁判所は、彼女は短期間の闘病の末に亡くなったと発表しました。
首相に就任した際は、特に若い女性に対し「強く、住みやすく、寛容なオーストリア」の実現を支援するよう訴えたブリギッテ。法曹界から政界へ進み、オーストリアが困難な時期に責任を引き受け支えた、勇敢で献身的な姿勢が称賛されている彼女ですが、その装いはフェミニンで華やか。鮮やかで印象的ながら、合理的なテクニックを活用しているそのスタイルを紐解いていきましょう。
■１：アップヘアにベストバランスなボウタイ付き！スタイリッシュなパープルセットアップ
ベルギーのブリュッセルで開催された欧州議会に出席。シックなトーンのダークパープルのスカートスーツを着用しています。長袖のジャケットはボディにフィットするシルエット。ウエストが絞られ、軽くペプラムのシルエットを描いています。襟元にあしらわれた同色のボウタイが小粋な印象を加速。ヘアはルーズにまとめて。アップヘアにすると目立つ首元をボウタイがカバーしてくれます。
■２：鮮やかレッドでゴージャスに！ドレッシーなスーツスタイル
同じくベルギーのブリュッセルにある欧州議会に到着。ヴィヴィッドな赤のスカートスーツは、ジャケットとスカートの裾にあしらわれたペプラムやフリルが華やかさを高めるデザインです。ショート丈のジャケットが、一見難しそうな膝下ミディ丈のマーメイドスカートをバランスよく見せています。
■３：ソフトで可憐なピンクをスタンドカラーでクールに昇華
ペプラム、七分袖、スタンドカラーのディテールが特徴的なジャケットと膝上丈のタイトスカートのセットアップを着用しています。愛らしいピンクもシャープなシルエットでキリッとした印象に。足元はヌーディなパンプスでスーツの色味を引き立てています。
74歳で死去した、オーストリア初の女性首相ブリギッテ・ビアラインの、遠目に見つけやすく華やかなカラーのスーツスタイルをご覧いただきました。気になる腰回りをカバーするジャケットのペプラムディテール、すっきとしたタイトスカート、存在感あるジュエリー、そして何色のスーツにも合い、心地よくスタイルアップしてくれるヌーディなプラットフォームヒール。確固とした自分らしいスタイルをもっていた、「きれいめフェミニン派」ブリギッテの合理的でスマートな装いを、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- Getty Images
- WRITING ：
- 神田朝子
