わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回は、2024年に最も時計業界を騒がせた「メンズ・ラグジュアリーウォッチ」の中から、IWC『ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー』、セイコー『エボリューション9 コレクション SLGW003』、カルティエ『サントス デュモン リワインド』の魅力をお伝えします。
時を愉しむための創意工夫に感嘆!
機械式時計は精緻なメカニズムに発想の転換や創意工夫を凝らすことで「時の愉しさ」を表現して私たちの心を奪います。
「カルティエ」の『サントス デュモン リワインド』は、反時計回りする時分針と逆行するダイヤル表示で鏡に映ったような時刻表示を実現。ベースムーブメントを反転した設計で摩訶不思議な世界へ誘います。
「グランドセイコー」の手巻き時計『エボリューション9 コレクション SLGW003』は巻き上げる箇所に独自のこはぜ「セキレイ」を採用して「カチカチ」という巻き心地を実現。ゼンマイを巻く行為に愛着が湧きます。
「IWC」の『ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー』は従来の永久カレンダー機構からさらに精度を追求。特殊なギア「400年歯車」を設けてグレゴリオ暦の複雑な「閏年の例外の規則」まで自動的に考慮し、西暦3999年まで閏年を正確に計算します。ムーンフェイズ表示にいたっては4500万年に一日の誤差という驚異の精度…。これには感嘆するばかり!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 野上亜紀、髙村将司