わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回は、2024年に最も時計業界を騒がせた「メンズ・ラグジュアリーウォッチ」の中から、世界限定20本、ブルガリ『ゴールデン・エリプス Ref.5738/1』の魅力をお伝えします。
【ブルガリ】切り開かれた薄型時計の新境地
高級時計の世界において卓越した技術の証とされ続けている“超薄型”機械式時計。限られたブランドが長らく鎬しのぎを削っていたなか、2014年に『オクト フィニッシモ』をもってこの極薄化競争に名乗りを上げたのが「ブルガリ」でした。
以降、トゥールビヨンをはじめ、さまざまな機構において薄型世界記録を打ち立てます。そして最新作『オクト フィニッシモ ウルトラ COSC』は、’22年に達成した機械式最薄時計の自社記録よりさらに0.10mm薄い1.70mm 厚のケースを実現。極限の薄さに堅牢性を調和させ、COSCと呼ばれる厳格な精度認証もクリア。唯一無二の美観を備えながら、実用性も担保する「超薄型時計」は新境地を切り開く存在に。その挑戦的な姿勢にも心を動かされます。
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 野上亜紀、髙村将司