わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回は、2024年に最も時計業界を騒がせた「メンズ・ラグジュアリーウォッチ」の中から、オーデマ ピゲ『リマスター02 オートマティック』、ピアジェ『ピアジェ ポロ 79』、セイコー『クレドール50周年記念 ロコモーティブ 限定モデル GCGR999』の魅力をお伝えします。
【オーデマ ピゲ・ピアジェ・クレドール】現代の技術で蘇るマスターピース
名品の復刻が揃う今季の注目作3本をご紹介。まず、打ちっ放しコンクリートに代表される荒々しさを表現した「ブルータリズム建築」にオマージュを捧げる「オーデマ ピゲ」の左右非対称な『リマスター02 オートマティック』は、オリジナルを凌駕する面取りやサテン仕上げで、これを表現。
また、1979年に発表されたブレスレット一体型ウォッチを38mm径で復活させた「ピアジェ」の『ポロ 79』は、YGに施した繊細なゴドロン装飾でエレガンスを極めます。薄型ムーブメントを内蔵して実用性もアップ。
最後に、巨匠ジェラルド・ジェンタが手掛け、1979年に登場した六角形ベゼルの「クレドール」の『ロコモーティブ』は、復活にあたり、氏のデザイン画の忠実な再現に挑戦。ブライトチタンの採用や薄型自動巻きムーブメントの搭載で装着感の快適さは格段に向上。
骨董的価値さえ備える名品ウォッチを、今新たに手にできるとしたら。考えるだけで胸が躍ります。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、YG=イエローゴールドを表しています。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 野上亜紀、髙村将司