わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回は、2024年に最も時計業界を騒がせた「メンズ・ラグジュアリーウォッチ」の中から、ショパール『アルパイン イーグル 41 XP TT』とチューダー『ブラックベイ 58 18K』の魅力をお伝えします。
【ショパール&チューダー】「ラグスポ」時計圧巻の表現力
今年も百花繚乱するラグジュアリースポーツウォッチ=通称「ラグスポ」時計で目を引いたのは、独自の表現を追求して個性を打ち出したモデルです。
「ショパール」は『アルパイン イーグル』の最新作にその独自性が顕著。ブランドが誇る薄型キャリバー「LUC 96・17-S」をグレード5のチタンケースに収め、精巧なオープンワークでスポーツシックを体現します。
そして、ブレスレットまでイエローゴールドという「チューダー」のダイバーズ『ブラックベイ 58 18K』の佇まいも圧巻。全面にサテン仕上げを施し、あくまでツールウォッチ=道具としての存在感を追求したのです。
ベゼルやダイヤルのゴールデングリーンとの配色も個性に花を添えています。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、YG=イエローゴールドを表します。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 野上亜紀、髙村将司