わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回はその中から、次世代のアイコンを予感させる洗練のプロポーション、エルメス『エルメス カット』の魅力をお伝えします。
【エルメス】次世代のアイコンを予感させる洗練のプロポーション
「平面の円と立体の丸み」を融合したウォッチ。ポリッシュした断面が優美な輝きをもたらす。裏面からはエルメス・マニュファクチュールの機械式自動巻きムーブメント「H1912」を眺めることができる。ブレスレットとラバーストラップを自分で簡単に交換できるのもうれしい仕様。
「エルメス」から登場した、まったく新しいフォルムの『エルメス カット』。女性のためのメカニカルスポーツウォッチである本作は、メゾンにふさわしいシンプリシティの追求から誕生しました。
一見ラウンド形に見える時計は、ケースサイドを大胆にも「カット」し、紡錘形のファセット面を丁寧にポリッシュして深みのあるニュアンスに。その結果、リュウズ位置を1時半位置に移動させ、独自性溢れるデザインへと仕立てたのです。モダンアートのような大胆さのなかに柔和な趣を見せるシェイプに合わせて、立体的なアプライドのタイポグラフィや丸みのあるブレスレットリンクも実に優美。
これらの複雑な要素がすべて、見事な調和のなかにまとめられています。時を超える、完璧なプロポーションとは―フォルムへの尽きぬ想いが、次世代のシンボルとなる洗練の美を生み出したのです。
※掲載商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、SS=ステンレススティール、RG=ローズゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。
問い合わせ先
関連記事
- 女性の日々に寄り添う「パテック フィリップ」の時計|コンパクトかつ優美、オン・オフを問わず活用できる最新作
- 美しい経年変化を楽しむことができる「ルイ・ヴィトン」の時計|随所に秘められたメゾンの揺るぎなきアイデンティティ
- クチュールの美が薫る「ディオール」の新作ウォッチ|可憐なレースをモノトーンの文字盤に
- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)