わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。

雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。

今回はその中から、メゾンの揺るぎなきアイデンティティが秘められた、ルイ・ヴィトン『エスカル オトマティック ローズゴールド グレー』『エスカル オトマティック プラチナ メテオライト』の魅力をお伝えします。

【ルイ・ヴィトン】随所に秘められたメゾンの揺るぎなきアイデンティティ

レザーストラップは1999年にメゾンが導入したノマドレザーから着想を得たもので、美しい経年変化を楽しむことができる。

ポリッシュとサテンの細やかなケース仕上げなど、クラフツマンシップ溢れるディテールワークが創造性と高級感をもたらして。プラチナモデルは神秘的なメテオライト文字盤でさらにスペシャルな仕様に。

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左/『エスカル オトマティック プラチナ メテオライト』 ¥5,577,000 右/『エスカル オトマティック ローズゴールド グレー』 ¥4,147,000 ●ケース径:39mm ●ストラップ:カーフ ●自動巻き [右]●ケース:RG [左]●ケース:PT(ルイ・ヴィトン)

デイト表示のないシンプルな3針の『エスカル』は、まさに昨今の「クワイエットラグジュアリー」を地で行くコレクション。そして39mm径というジェンダーレスなサイズ感も現代の女性の需要に応える仕様です。

これまで複雑機構のみを搭載してきたコレクションでしたが、最新作は時刻表示のみ。究極のシンプリシティのなかにメゾンのアイデンティティをたっぷりと詰め込みます。

例えば、トランクのコーナーに使われるパーツから発想したラグやインデックス。さらにミニッツカウンターに始まり、レザーを縫う針を思わせるニードル型の分針、モノグラム・キャンバスのきめ細かなシボを表現した文字盤(写真右)…。随所にメゾンの伝統的な意匠が秘められています。シンプルな佇まいのなかに、圧倒的なクリエイティビティを凝縮させたタイムピースなのです。

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22金のマイクロローターで薄さと見た目の麗しさを表現するキャリバー「LFT023」は、ウォッチメイキングのアトリエで製作。

※掲載商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、RG=ローズゴールド、PT=プラチナを表します。

問い合わせ先

ルイ・ヴィトン クライアントサービス

TEL:0120-00-1854

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PHOTO :
池田 敦(CASK)
STYLIST :
関口真実
EDIT&WRITING :
安部 毅、安村 徹(Precious)