わずか数cm四方の小さな時計の中に宿る、つくり手の情熱と物語は伝統と革新をつないできた時計づくりの軌跡であり「奇跡」そのもの。だからこそ、じっくりと時間をかけて育まれたクリエイションはこんなにも美しく、エモーショナルで、私たちの心を揺さぶるのです。
雑誌『Precious』9月号では、【「新作時計」が生む感動のスペクタクル】と題して、全27ブランド・32本の魅力を総力レビュー! 燦々たるジュエリーウォッチから進化を遂げるラグジュアリースポーツウォッチまで、今年発表された新作から厳選してご紹介しました。
今回はその中から、深みあるニュアンスにスリムなシルエットがエッセンシャルな美を際立てる、IWC『ポルトギーゼ・ オートマティック 40』の魅力をお伝えします。
【IWC】エッセンシャルな美を際立てるスリムなシルエット
アラビア数字とリーフ針という『ポルトギーゼ』のデザインコードを受け継ぎ、シンプルなレイアウトがコレクションのエッセンシャルな魅力を強調する。
ホライゾンブルーの繊細なダイヤルカラーはスリムなベゼルとダブルボックス型のサファイアクリスタル風防によりさらに美しく。サントーニ社製のライトブルー・カーフスキン・ストラップもエレガント。
今年の『ポルトギーゼ』を形容する言葉はずばり、「スリム」です。ふたりのポルトガル商人がマリン・クロノメーターに匹敵する高精度の腕時計を依頼したことから名付けられた人気コレクションは、ポケットウォッチのムーブメントを搭載し、1939年に誕生。「IWC」のアイコンとして世代を超えて愛されてきました。
そんなタイムピースの最新作は、40mm径というサイズを感じさせない、ほっそりとしたフォルムが最大の特徴。ケース構造を見直すことで、従来よりさらにスリムな形状を完成させたのです。
そしてホライゾンブルーの文字盤はうっとりするほどの美しさ。透明ラッカーを15層に重ね、塗布後に研磨し、さらにハイグロス仕上げを施すことで、清々しく、深みあるニュアンスに。サブダイヤルのみのシンプルなデザインに、淀みのない品格が宿ります。
※掲載商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールドを表します。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)