齋藤 薫さんの好評連載『官能コスメ』の第10回は、『ヌードを想像させる女』がテーマ。
なまめかしいヌードを想像を肌から感じさせる女こそ、
マリリン・モンローにまつわる、
考えてみると、公の記者会見で世界的な女優に対し、
このマリリン・モンローには、いくつもの大きな誤解があって、
そして何より、この人はヌードになったイメージが強いけれど、
けれども、「シャネルのNo.5」を着て寝ているという、
モンローはもうひとつ、こんな名言を残している。
「あなたの服は、女であるってことを証明するには『充分にきついほうがいい』し、
考えてみれば、この人の服はいつも「きつそう」だった。
そしてもうひとつ、マリリン・
ありきたりなセクシーを超えて、
奇しくも今、素肌に見えるのに、
肌の露出ゼロでも、
「ヌーディカバー」と言う新しい仕上がりは、必ずまとってみなけば!
次々ヒットを飛ばしているYSLのファンデーション、アンクル ド ポー第3弾は、「ヌーディーマスク」の仕上がり。
既成概念では、もう説明のつかない一体感と密着感と素肌感をもったから、まるで見えないようにヌーディなのに、マスクのように一瞬で美肌に着替えるような感覚。
次元を超えた仕上がり肌の美しさは、やはりファンデーションというより、「マスク」 なのかも。文字通りのヌーディな美しさは、本当に魅惑のヌードを想像させるほど、見る者の想像力を掻き立てる。
そういう意味でもこれは夢の実現。仮面舞踏会のマスクも、目元を隠すだけでなんともエロティックな印象になることを思い出してほしい。ヌードのセンシャリティと、マスクが持つ神秘生の掛け算は、ため息なしには受け止められないほどの美しさをつくるのだ。
はっとするほど妖艶な素肌美ができあがるのはまさに、アルマーニ式?
「アルマーニプリマ」は、メイクでもスキンケアでもない第3の未来コスメ。
アルマーニ はバックステージをも意識した肌作りがいつも斬新だけれど、これは美しいメイクの仕上がりを長時間キープするため、朝のスキンケアに革命をもたらすようなシリーズなのだ。
メイクアップの仕上がりを考えた製法とフォーミュラにこだわり、メイクが1日中驚くほど美しく続き、メイクオフの時間まで美しさをキープ。
はっとするほど妖艶な素肌美が出来上がるのは、アルマーニ式なのだろうか。まるでランジェリー1枚をまとったような艶っぽさが、どんな時間でも女らしさを際立たせるはず。
雪のように白い肌、そこに血の気がふわりと入るなまめかしさ
美しい景色を思わせるようなドラマチックな美肌は、それだけでなまめかしい。
ともかく何かを想像させる、想像力を豊かにさせる美しさは、そもそも極めて官能的なのだ。そういうひとつ先の肌をつくるのが、ディオールの美白ライン、ディオールスノーが限定品として創造したこのロマンチックなおしろい。
見ての通り、雪の中から桜の花びらがそっと顔をのぞかせる、そんな、ため息が出るような何とも繊細な情景を、思い入れたっぷりに描いてくれた。まさに雪のような白い肌に、ほのかに血の気がさす官能美ができあがる。
問い合わせ先
- イヴ・サンローラン・ボーテ TEL:03-6911-8563
- ジョルジオ アルマーニ ビューティ TEL:03-6911-8411
- パルファン・クリスチャン・ディオール TEL:03-3239-0618
- TEXT :
- 齋藤 薫さん 美容ジャーナリスト
- クレジット :
- 文/齋藤 薫 撮影/戸田嘉昭、宗高聡子(パイルドライバー) 構成/渋谷香菜子