下半身太りを感じたら、真っ先にケアすべきは大殿筋

体重が増えたわけではないのに、下半身が太くなってきた、と感じる人は大殿筋(だいでんきん)の硬化が原因かもしれません。

2人の女性 ストレッチの指導をしている
 

ベタッと無意識に座っていると、お尻のボリュームをつくるための筋肉である大殿筋は、常に圧迫されている状態。これによって柔軟性とハリを失うためお尻が垂れ下がったり、横に大きく広がることで下半身がもったりとしてしまうのです。

また、大殿筋が硬くなることで血流が悪くなるため下半身が冷えやすくなるし、骨盤の歪みを引き起こすため腰痛にもつながるので、体調管理のひとつとして大殿筋ケアは必須課題ですよ。

大殿筋はお尻を覆っている大きくて硬い筋肉なので、ほぐすためにはセルフマッサージは難しく、ストレッチで対策するのが効果的。そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、大臀筋をしっかりとほぐしてヒップアップ効果を高める、椅子を使ったストレッチです。

お尻が丸く整うのはもちろんのこと、ギックリ腰の予防にもなる、とても気持ちがいいストレッチなので、是非やってみてくださいね。

■Step1:椅子の座面に左足をのせる

椅子の背もたれをつかんで、左足を椅子の座面にのせます。

椅子の座面に左足をのせる
 

■Step2:左膝を外側に倒すことで大殿筋のストレッチに

次に左膝を外側に倒しながら、左足の外側の側面を椅子の座面につけます。イタ気持ちいい位置まで膝を倒して20秒キープを。右足も同様に行いましょう。

 

■Step3:膝をしっかりと倒した状態で椅子の上にのせ、負荷をかける

更に深くストレッチするために、左膝を横に倒した状態で、椅子の上にベタッとつけます。このとき手で座面をつかむと安定します。右足は伸ばして、かかとを床から浮かせた状態にして、上体を下げて負荷をかけるとしっかりと大殿筋がストレッチされます。このまま20秒間キープを。反対側の足も同様に行いましょう。

膝をしっかりと倒した状態で椅子の上にのせ、負荷をかける
 

【まとめ|垂れてつぶれたお尻の形を丸く整える!椅子を使ったヒップアップストレッチ4か条】
1)長時間座りっぱなしでいるとお尻の筋肉=大臀筋が硬くなりハリを失う。
2)大臀筋の柔軟さがなくなると、お尻は丸みをキープできずに垂れて下がってしまう。
3)大臀筋を柔軟にしてハリを出すためのストレッチが有効。
4)下半身の冷え解消やぎっくり腰予防にもなるので、体調管理として習慣化がおすすめ。

以上、「垂れてつぶれたお尻の形を丸く整える!椅子を使ったヒップアップストレッチ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月5日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
通信会社勤務
「長時間の座りっぱなしによる下半身のもたつきだけでなく、たくさん歩いた後の腰痛ケアにもこのストレッチはいいですね。自分でお尻をマッサージするのは難しいですが、この方法なら簡単で気持ちがいいから習慣化もしやすいです。スタイルアップ&体調管理のために朝晩取り入れたいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子