“海の京都”と呼ばれる、日本海に面した京丹後。日本三景のひとつ、天橋立近くに「天橋立離宮 星音(ほしのおと)」はあります。日本海といっても南東に面して水面は穏やか、沖に黒岬を望むこちらは、ヴィラがわずか7棟だけ。各戸にふたつの温泉がしつらえてあるのですが、ご利益がありそうなお湯なのです。

“星音(ほしのおと)”という名のとおり、深く濃い静けさの中、星のまたたきまで聞こえてきそう
メイン棟から橋を渡って、ヴィラ群へ。プライベートな聖域へ渡る気分

7棟の独立型ヴィラは漆黒の、京町家風。引き戸を開けて部屋に入ると、インフィニティエッジのプライベートプールを望むリビング、畳の居間&ベッドルーム、そしてバスルームなどからなり、123平方メートルの広さがあります。

海を望むインフィニティエッジな「金温泉」と美肌の湯の「銀温泉」

プライベートプール前の茶褐色のお湯が金温泉。鉄分を多く含む含鉄泉で、筋肉痛などに効果があるとか
銀温泉は内風呂。コスメにも使われるメタケイ酸を豊富に含む“美人の湯”です

注目したいのは温泉。プールに面した半露天は「金温泉」。鉄イオンを豊富に含んだ含鉄泉で、一角が寝風呂になっています。お湯に横たわると、さわさわと打ち寄せる波音が届き、見上げると夜空に星。水盤には、逆さになった松林ときらめく星が映っています。ちなみに金温泉は関節痛や冷え性に効用があるそう。もうひとつが内風呂の「銀温泉」。すっきりとクリアなお湯は保湿効果のあるメタケイ酸がたっぷり含まれた、“美肌の湯”。金と銀のふたつの温泉を、お部屋で楽しめるのです。さらに夏にはプライベートプールで星空の下、ぷかりと水面に浮かぶ楽しみも。

各戸の調度品やアメニティーの違いにもこだわりが!

7棟のヴィラは、間取りは共通ながら、調度品やアメニティーがそれぞれ異なります。特別室の「天」はフリッツ・ハンセンの60周年記念限定モデルのPK22ラウンジチェアとPK61センターテーブルを置き、バルコニーのラウンジチェアはドイツ「DEDON」のTANGOシリーズ。「ヒポポタマス」のオーガニックコットンのタオル類、皇室献上品のトイレットペーパーと、こだわり抜いています。

フリッツ・ハンセンの名作エッグチェアを置くヴィラ「音」

料理長が総支配人。食のおもてなしは腕によりをかけて

料理長自らが漁港へ出かけて目利きし、野菜やフルーツは自家農園で丹精こめて育てたものを使用

京丹後は食の宝庫。とりわけ冬には、幻の「間人がに(たいざがに)」のフルコースがいただけます。約50段階まで別れるランクのうち、上位3番までの番ガニ、しかもこのヴィラではほとんどが1番ガニ。それを蒸しや焼き、おつくり、あらゆる調理法で味わい尽くせるのです。ただし、これは12~3月までのお楽しみなので、来年にご期待を。

カウンター越しに料理長の大石さんから、地元の食材について話をうかがうのも楽しい時間です

間人がに以外にも京丹後は食材の宝庫。成体熟成の但馬牛は12度で脂が溶け出すほどのとろけ具合。のどぐろに黄金くえ、きあらなど、周囲の港から鮮魚が届けられます。そして自家農園では40種を超える完全無農薬で育てた野菜も。イチゴのラインナップは目をみはり、珍しい“白うさぎ”をはじめ20種を数えます。この豊かな食材をごちそうに仕上げてくれる総料理長は、総支配人でもある大石昌彦さん。料亭からキャリアをスタートし、外資系ホテルの執行役人としてインターナショナルな食の経験も。ゲストの中には帰り際、お料理を目当てに予約を入れていく人も多いと聞きます。

ロビーラウンジには堀木エリ子さん作の和紙インテリアの上に、果実酒やプチフールが並んでいます

おこもりしがちのヴィラながら、ゲストが集まるクラブラウンジ的な役割を担っているのがロビーラウンジ。和紙作家の堀木エリ子さんによるテーブル上にはウェルカムシャンパンや果実酒、プチフールなどが時間帯ごとに内容を変えて並んでいます。ここで過ごすのもお楽しみのひとつです。

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子