奥琵琶湖の広大な自然の中にあるラグジュアリーリゾートホテル

旅先として人気の近畿のなかで、いま注目されているのが滋賀県。日本一の大きさを誇る琵琶湖をはじめとした豊かな自然を守り、北陸地方と商都を結ぶ流通ルートとして古くから多彩な食文化をもつ地域として歴史を刻んできました。

また、奥琵琶湖と呼ばれる、昔は船のみが交通手段だった一帯のかくれ里は、文筆家の白洲正子が愛した地としても知られています。

琵琶湖湖畔の北に位置する広大な国定公園の森の中にあるのが、わずか15室のみのラグジュアリーホテル「ロテル・デュ・ラク」。本館の広さ80平方メートルのラグジュアリースイートルーム2室のほか、窓から琵琶湖が一望できる広さ40平方メートルのシアタールーム。本館を離れコテージスタイルでは60平方メートルの、北欧やジャパニーズなどさまざまな室内デザインのヴィラ9室で、私たちをもてなしてくれます。

冬季の営業は週末のみで、2019年3月1日(金)からは平日も営業。関西ではまだ少ない、自然のなかにあるラグジュアリーリゾートホテルでの滞在を体験してきました。

国定公園のなかにあるホテルのため、周囲は森林のみ。
ホテルの正面には、琵琶湖と、竹生島が見えます。
ヴィラ棟は9室あり、うち1室は犬も宿泊可能な「ヴィラ ドッグ スイートルーム」。

到着後すぐのシャンパンから始まるワインでのおもてなし

こちらのホテルの特徴は、オールインクルーシブのプランがあること。宿泊代金にホテル施設内の食事やドリンク、SPAトリートメントの利用料金、プールやアクティビティー料金がほぼ含まれている滞在プラン。美食とワインをこころゆくまで楽しむためのプランです。そのため、ホテルからどこかへ観光へ行くというよりも、ホテルの敷地内を楽しむのがおすすめ。琵琶湖湖畔まで散歩するのもいいですが、宿泊者のみが立ち入ることができるエリアを楽しみつくしましょう。

もちろん、1泊2食付きステイの利用も、ステイのみでの利用も可能です。

チェックインのあと、まずはラウンジでウェルカムシャンパーニュまたはボトリングティーでお出迎え。ボトリングティーは京都宇治碾茶「The Uji」で、最良のバランスでつくられた味わいをワイングラスでいただきます。このほかにも、ラウンジには赤、白のワインのほか、ホテルから車でアクセス可能な賤ケ岳古戦場近くの木之本町にある酒蔵・冨田酒造の日本酒「七本槍」も並んでいます。

ラウンジ前にある吹き抜けスペースは2フロア分の天井までが窓。ここから見える景色からも目が離せません。そこにおいしいお酒があるのですから、このままでは部屋へたどり着けないかも…。

ラウンジにはワインをはじめ、ドリンク類をフリーで提供。
赤、白に加え、滋賀県長浜市木之本町の酒蔵・富田酒造の日本酒「七本槍」も。
この雪景色を眺めながらのワイン…ここまで部屋以外でもっと過ごしたいと思ったことありません!

ラグジュアリースイートで「何もしない」時間を堪能

80平米のラグジュアリースイートは、このホテルの一番人気のお部屋。琵琶湖から見上げた丘の中腹に位置しており、琵琶湖の水面が美しく見えるベストポジション。ソファーに座ってただただ時を過ごす。静かな湖面と、そこに映る光を眺めていると、こういうリセットをする時間が必要だったんだと気づかされました。

ラグジュアリースイートではフェラガモ社製アメニティーが用意されているのに加え、冨田酒造の七本槍の酒粕からつくられた入浴剤など特別なアイテムもそろっています。ベッドはシモンズ製で、ベッドルーム奥にあるバスルームからは、琵琶湖が見えるレイアウト。

北近江の湯からの温泉を入れた貸し切り家族風呂も2室あるので、温泉に入ることもできます。 

ラグジュアリースイートのオールインクルーシブプランは、平日大人2名で¥156,560から。
ベッドルーム
部屋のバスルームからも外の様子が見えます。
ホテル本館を琵琶湖側から見あげたところ。ここもまだ敷地内です。

食材から想像する料理との答え合わせで楽しむディナータイム

こちらのホテル自慢のお料理は、テロワール発酵フレンチ。江戸時代に物資の交通ルートは現在の福井県・敦賀からはじまり、琵琶湖の北端にある塩津港から船で大津まで運ばれ、京都へと届けられていました。

食材が行き交うなかで、多彩な食文化が根付き、なかでも独自の食と知られる「鮒ずし」をはじめとする発酵食も生まれています。こちらでは、ホテル周辺の点だけではなく、福井から琵琶湖にかけての食の産地を面で考え、料理を構成。

そんなポリシーは、メニューを開いた瞬間に遭遇。料理名ではなく、使われている食材のみで表示しているのです。この食材たちがどんな姿で現れるのか、想像しながら待ちます。自分たちの想像と合っているかどうか、同席したパートナーと当てっこするのも楽しめそう。

この日のメニュー。ワインのペアリングメニューで今回はリクエスト。
アミューズは「スイスメレンゲ・フォアグラ・味噌・ブランデー・マデイラ・柿・ピノーデシャント・オレンジ・トニック」とあり、この形で登場。
前菜
魚料理はフリットにした三重県産伊勢海老に古株牧場のモッツァレラ、へしこなどで構成。
近江牛を使ったプレート。

料理長の山本卓也さんは、2018年10月に料理長に就任したばかりの40才。京都オークラより始まった料理人人生を、ハイアット箱根、軽井沢星野リゾート、星のや竹富島などを経て、出身地である滋賀の地に戻ってきました。日本各地の味覚を知った山本さんがつくり上げる、新しい地元・滋賀の味覚は、少し重めのワインが合うリッチな味わい。

山本卓也さん

2019年3月10日(日)には限定30名で「魚料理の革新的トライメニュー」(¥28,000)をテーマに、田崎真也さんと山本料理長が考案した最初から最後まで魚料理のみで提供。もちろん、田崎さんが各メニューに合わせたワインでおもてなし。この夕食イベントは、目の前でワインのお話を聞くのはもちろん、少人数のため個人的に聞いてみたいことなども気軽にお話できる貴重な機会。

※イベント開催時、東海道新幹線の新幹線ひかり・こだまが停車するJR米原駅からの無料送迎サービスも提供。

広大な自然の中には動物の息吹も

ホテルでは、夏はプールや敷地内でのセグウェイ体験などのアクティビティーも可能ですが、大人の旅人はあえて何もしないことを満喫しましょう。

お天気が良ければ、ホテルのさらに奥にある丘の上への散歩も。現在は国定公園に指定されているため、ホテルの敷地内以外は古来の自然のまま。雪の中には鹿や野ウサギなどの足跡も見つけられます。春にはホテルへの道や周辺の桜並木が咲き誇るそうです。

少し足をのばして、豊かな時間と自然から刺激を受けるホテルステイ。おすすめです。

ホテル本館からさらに上がった丘の上から琵琶湖を見下ろした光景。お疲れの方でも、スタッフの方が車で送ってくださるのでご安心を。
雪の中で見つけた小さな足跡。ホテルのスタッフの方の推察では、鹿のようです。
ホテルは「日本のさくら名所100選」にも選ばれている海津大崎の桜並木の中ほどにあります。
美しい桜を眺めながらのランチを楽しむ春の限定コースもあり。2019年3月21日(木)〜4月14日まで、1日10名限定で¥7,700(サービス料込、税別)の完全予約制。

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この記事の執筆者
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WRITING :
北本祐子