明るいトーンのベージュは、春の陽差しにピッタリな色ですよね。そんなベージュは、ミモザイエローやオリーブグリーン、パウダーブルーなどの春色パレットが好相性。
しかし、この組み合わせはボンヤリしやすいところが難点です。「ベージュ×春色」を冴えた印象へと導くためには、ひと工夫が必要。その鍵となるのが、「白」という色を意識的に加えること。小物やインナーで白を取り入れることで、抜け感や奥行きが生まれ、大人が目指すべきリッチ配色が楽しめるのです!
本稿では、そんな「ベージュ×春色」が最高に映える、リッチな配色テクニックを3種類ご紹介します。
■1:表情がいきいき映える、軽やかなイエローがスパイスになる「ベージュ×ミモザイエロー」
2018年春の注目カラーでもある「イエロー」は、色白肌にも日焼けした肌にも映え、表情を明るく輝かせてくれます。ベージュに自然に溶け込み、悪目立ちしないのもうれしい点。トップスでもボトムでも取り入れやすく、新しいおしゃれをサポートしてくれます。
イエローと白を積極的に取り入れて、心ときめく「春のベージュ」スタイルに!
ベルテッドのパンツとスエードパンプスをイエローでまとめて、ベージュのスエードコートに鮮度を加えたスタイリングです。ニットの襟元やすそから白カットソーをちらりとのぞかせて抜け感を演出するテクニックは、手軽ながら、着こなしをこなれて見せる効果があります。
きちんとした装いにも変化を! ノーカラーの「イエロージャケット」で若々しい印象に!
明るい陽差しが心地よい日は、イエローのジャケットに挑戦する絶好のタイミング。ドロップショルダーのシルエットやカーキのパイピングが、ノーカラージャケットに鮮度をもたらしてくれます。繊細なラメが光るニットとクロップドパンツをトップベージュでつなげれば、お仕事シーンにもふさわしい、上品さが生まれます。
■2:落ち着いたグリーンが辛口な表情に見せてくれる「ベージュ×オリーブグリーン」
洗練されたスタイルを保ちながらもアップデートを図りたいときには、オリーブグリーンを取り入れましょう。ベージュから醸し出される淡く繊細なトーンをくずすことなく、ヨーロッパのマダムが愛するような、切れ味のよい着こなしがかないます。
気負いなく楽しめる「くすんだグリーン」が、ベージュをこなれて見せてくれます
きれい色とシックカラーのちょうど中間のような、絶妙なオリーブグリーンのバッグがあれば、センスよくベージュを着こなすことが可能になります。ジャカード柄のパンツに着映え力があるぶん、カシミアシルクのニットは、すっきり見えるVネックの薄手ニットで。ホワイトセラミックの時計で、ハンサムな味つけをするのが大人の女性らしい遊び心です。
ドライな配色に浮き立つ「清らかな白」が、優美な印象の女性に見せてくれます
立体的なフラワー刺しゅうを施したコットンブラウスで、エレガントな雰囲気に。カーキにも似た、コクのあるオリーブグリーンのペンシルスカートを合わせれば、凛とした美しさが演出できます。細ベルトやバッグで、クリーンな白を投入し、地味な印象に終わらせないのが、リッチに見える配色のやり方です。
■3:春の空のように爽快なブルーでみずみずしい印象になれる「ベージュ×パウダーブルー」
透明感のある淡いブルーは、フェミニンから辛口まで、装いのテイストを選ばない優秀な色。若々しく見える、品よく映えるなど、ブルーが女性にもたらしてくれるパワーは絶大です。ともすると地味になりがちなベージュの、新たな魅力を引き出しましょう!
差し色に投入した「パウダーブルー」のニットで、淡色コーディネートが進化!
上品なベージュのノーカラーコートに、ピュアなブルーのニットが映えて。ゴールドラメが光る白のツイードスカートとブルーの爽快感のおかげで、快活な印象のキャリア女性のできあがりです。
週末カジュアルこそ「ニュアンスブルー」をまとって、清々しいイメージに
春先に欠かせない、レザーブルゾン。定番アイテムこそ、淡いブルーを選べば、カジュアルスタイルがぐっとこなれて見えてきます。INに合わせた白のニットがレフ板効果をもたらし、笑顔をはつらつと見せてくれること請け合いです。
以上、「ベージュ×春色」を使ったリッチな配色テクニックを3パターン6コーディネート、お届けしました。小物やインナーで白を取り入れることで、こんなに「ベージュ×春色」が映えるなんて意外ですよね。この春のコーデのヒントにしてみてください!
- PHOTO :
- 水田 学(NOSTY)
- STYLIST :
- 戸野塚かおる
- HAIR MAKE :
- 重見幸江(gem)
- MODEL :
- 渡辺佳子
- EDIT :
- 川口夏希、遠藤智子(Precious)