1894年(明治27年)創業の「万平ホテル」。長野・軽井沢の地で賓客を迎え続けている、格式高いクラシックホテルです。昨年から創業130年事業として、大規模改修・改築事業を実施。すべての工事を終え、2024年10月2日にグランドオープンしました。

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「万平ホテル」アルプス館 外観

国の登録有形文化財となっている「アルプス館」のたたずまいはそのままに、より利用しやすくなったホテルの様子を、Precious.jpライターが内覧会に伺った様子を交えながら、ご紹介します。

軽井沢の老舗「万平ホテル」がリニューアル完了&グランドオープン!

■1:伝統をそのままに…ザ・クラシックな「アルプス館」

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「アルプス館」レセプション

1936年(昭和11年)に建築された「アルプス館」。次の100年へと歴史をつなぐために、建物全体を持ち上げ、耐震工事を行ったのだそう。しかし、そんなことはみじんも感じさせない、くつろぎの空間を取り戻しています。

利用しやすくなった「ショップ」&伝統の「カフェテラス」

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「ショップ」

利用者にとって大きく変わったのはエレベーターが導入されたこと。それに伴い、ショップがレセプションエリアに移転し、利用しやすくなりました。

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「万平ホテル カレーパン」¥550(税込み)

「伝統のフルーツケーキ」や「アップルパイ」といったオリジナルスイーツが販売されているほか、新たに「万平ホテル カレーパン」が発売されました。タピオカ粉が使われたもっちりほのかな甘さを感じる生地が、カリっと揚げられています。中から登場するのはもちろん、スパイシーなルー。甘辛さが絶妙なバランスで、あっという間に食べ終わってしまいました。軽食や周辺のお散歩のお供にぴったりです。

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「カフェテラス」

「カフェテラス」のたたずまいは以前のまま。テラス席では愛犬と共にくつろぎのひとときを過ごすことができます。

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「伝統のアップルパイ」¥1,500、「ロイヤルミルクティー」¥1,300(税込み・サービス料別)

「カフェテラス」では、変わらずに「伝統のアップルパイ」と「ロイヤルミルクティー」が提供されています。

信州産の紅玉りんごとレーズンを使った「万平ホテル」オリジナルレシピのアップルパイ。紅玉の甘酸っぱさが生かされたフィリングがたっぷり入ったアップルパイは、ほっとするおいしさです。「ロイヤルミルクティー」との相性も抜群ですよ。

賓客に愛されてきた和洋折衷の客室

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「アルプス館 クラシックプレミア」¥63,250~(税・サービス料込み)

従来の内装をなるべく残したという「アルプス館 クラシックプレミア」。ガラス障子で寝室とリビングを仕切る開業以来の和洋折衷なスタイルを残しています。

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「アルプス館 クラシックプレミア」

丸く温かみのあるペンダント照明、猫足のバスタブ、細かい彫りがほどこされた軽井沢彫家具など、万平ホテルならではのインテリアもそのまま。改修前と変わらないくつろぎの滞在が叶います。

■2:全室に温泉が備わった「愛宕館」

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「愛宕館 プレミア」¥53,130~(税・サービス料込み)

今回、建て替えが行われた「愛宕館」。モダンなデザインではありますが、「アルプス館」のデザインを引き継ぎ、万平ホテルらしさが随所に現れた内装になっています。

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「愛宕館 プレミア」

「愛宕館」はすべての客室内のお風呂が天然温泉(塩沢温泉)に。ゆったりと温泉につかり日々の疲れを癒やすことができます。

■3:緑あふれる景観を楽しめる「碓氷館」

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「碓氷スイート」¥164,450~(税・サービス料込み)

広々とした窓から美しい緑が楽しめる「碓氷館」。アースカラーで落ち着いた内装が特徴です。

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「碓氷スイート」

ひときわ広い「碓氷スイート」はミニキッチンとダイニングテーブルが備わっています。ルームサービスを注文して、ほかのお部屋に宿泊する仲間とくつろいだひとときを過ごすこともできます。


耐寒工事も施され、冬季の滞在も過ごしやすくなった万平ホテル。支配人の西川眞司氏が「建物だけでなく、スタッフも改修前とほぼ変わらずに、お客様をお迎えできます」と語っていたのが印象的でした。これからの季節に軽井沢へ訪れる際には、ぜひ万平ホテルを訪れてみては。

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この記事の執筆者
東京都在住。東京農業大学卒業後、自然体験活動に従事。2016年よりフリーランスライターに。ライフスタイル、エンタメ、レシピ作成記事などを執筆。自然環境、農林業、環境問題に明るい。好きなもの:散歩、コーヒー、アイス、チョコ。
EDIT :
小林麻美