連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介している連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、ペットの薬を専門にインターネットで販売する会社「PetMeds」のCEOに就任したサンドラ・カンポスさんに注目!
新しい分野でのスタートに、日々、猛勉強しながら業務にあたっているというサンドラさんにお話しをうかがいました。
【New York】新しい分野に飛び込み、学びを続けるインディペンデントなトップキャリア
サプライチェーン構築と経営のスペシャリストとして複数の会社の取締役やアドバイザーを務めていたサンドラさん。今年、ペットの薬を専門にインターネットで販売する会社「PetMeds」に請われ、CEOに就任した。ペットケア産業は、N.Y.州郊外で7頭の保護馬を飼育する彼女にとって興味のある業界だった。
両親がメキシコからの移民。サンドラさんは移民一世として、テキサス州で育った。家業を手伝いながら地元の大学に進学したが、移民であることで将来が限定されることを懸念し、卒業後、迷うことなく人種のるつぼN.Y.へ。ファッション業界へ飛び込んだ。
「コネもなく友人もいない。ひとりぼっちでした。ファッションに関しても、仕事として興味はあったけれど、『Vogue』誌を隅から隅まで読むようなタイプではありませんでした。人脈づくりや勉強など、苦労はたくさんあったけれど、ファッション業界というのは、非常に多くの分野と機能をもつ複雑な世界。そこで長年働いてきた私は、幅広いスキルと知識をもつことができたんです」
シングルマザーとして3人の子供を育てながらのキャリアアップは、並たいていのことではなかったはずだが、
「どうやって時間や体力をやりくりしていたのか思い出せない。きっと、大変なことはあったはずだけど、過去を振り返るタイプではないので」と笑う。
「今は会社で、チームと共に、私自身も猛勉強しながら日々の業務にあたっています。マンハッタンのオフィス、フロリダの本社など、出張も多く忙しい毎日ですが、とても満足しています。子供たちも全員大学に進学して巣立ったし、今は24時間すべて、自分の仕事と学びのために使うことができる。必要とあれば週末だって仕事をしますよ!(笑)」
全米のペットオーナーたちに、より早く、よりよい方法で、愛するペットのための薬を届ける。サンドラさんの経験と愛情が、会社をリードし、よりよい社会をつくっていく。
◇サンドラ・カンポスさんに質問
Q.朝起きていちばんにやることは?
(残念ながら)携帯電話を見ること。
Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
母親として、上司として、難しい課題を与えてくれる人。そして必ず助けてくれる人。
Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
アップステートの別荘で馬たちの世話をする。
Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
勉強をすること。結局、仕事につながってしまいますね(笑)。
Q.10年後の自分は何をやっている?
私は人生の計画を5年ごとに立てています。これからの5年間は、現在の会社をさらに成長させることが目標。次の5年はまた新たなことに挑戦したい。
Q.自分を動物にたとえると?
猫。とてもインディペンデントで、世話をする必要があまりないから。
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- PHOTO :
- Hiroshi Abe
- EDIT :
- 剣持亜弥、喜多容子 ・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Junko Takaku