一気に深まりを見せる秋。全国各地の平野部でも徐々に紅葉が見頃を迎えています。

東京・白金台にある「八芳園」では、紅葉の見頃に合わせたライトアップイベント「TOKYO RED GARDEN 2024」を開催中。およそ400年の歴史を有する八芳園の日本庭園が、2024年12月15日(日)までの期間限定で、艶やかな赤一色に彩られるイベントです。

八芳園内レストラン「スラッシュカフェ(Thrush Café)」ではイベント限定のメニューやカクテルも提供中。庭園美を楽しみながら、秋らしいお食事を楽しめるメニューが揃います。

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「RED GARDEN DINNERコース」¥8,800(税込み、サービス料別)※事前予約推奨

今回、Precious.jpライターが、「スラッシュカフェ」でのお食事および、ライトアップ中の庭園を実際に散策してきました。体験レポートを通して、“今行くべき”八芳園の魅力をお伝えします。

スラッシュカフェで楽しむ「RED GARDEN DINNERコース」

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「RED GARDEN DINNERコース」と「RED GARDEN オリジナルカクテル」3種類

秋の散策の前に、「スラッシュカフェ」にてディナーのコースをいただきました。ライトアップと同期間、2024年12月15日(日)までの期間限定で提供されている「RED GARDEN DINNERコース」です。店内の窓際のお席からは、秋の庭園の様子を望むことができます。

今回は、別途販売されている「RED GARDEN オリジナルカクテル」とともに、コース料理をいただきます。

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前菜「紅いサラダ」

前菜としていただいたのは「紅いサラダ」。紅葉が広がる八芳園の庭園からインスピレーションを得て、赤い野菜や果物でまとめた華やかなサラダです。まさに秋の庭園のように美しい見た目に、心も踊ります。

甘みのあるりんごや、さっぱりとしたラディッシュ、ほどよい苦みのあるトレビスなど、味や食感が多彩で、全体をサワークリームやはちみつでまとめています。深みのある色合いのソースはバルサミコ酢で、酸味が全体のアクセントに。甘みのあるトマトもおいしいです。

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スープ「いろいろ野菜のボルシチ」

スープも真っ赤です! 長野県産のビーツをはじめ、にんじん、じゃがいも、玉ねぎなどたっぷりの野菜が入った「いろいろ野菜のボルシチ」。

肉料理で使われる「熊本あか牛」の端材からとった出汁が使われていて、うま味たっぷりです。ディルの爽やかな香りも添えた味わい深い一杯は、温かいうちにいただきました。

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魚料理「食感を楽しむ宮城アカエイのムニエル 焦がしバターソース」

お魚の料理は、「食感を楽しむ宮城アカエイのムニエル 焦がしバターソース」です。レストランやご家庭では、あまり見かけることのないアカエイ。こりこりとした軟骨の食感と、ふわっとした白身が大変美味なんです。

ムニエルには石川県産のミックスハーブを合わせています。生産者おまかせによるハーブで、スッとした清涼感のあるものや、苦みのあるものなど、さまざまな味わいのハーブが組み合わせられていました。

バターの風味たっぷりの濃厚な味わいのソースには、ケイパーの酸味を効かせてアクセントに。食べるごとにさまざまな味わいが楽しめるひと皿です。

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肉料理「熊本あか牛のロースト 人参ピュレとアーモンドソース」

お肉料理は「熊本あか牛のロースト 人参ピュレとアーモンドソース」。褐毛和牛の「あか牛」は、脂が少なく、赤身の美味しさを堪能できるお肉です。

ナイフがよく通るやわらかいお肉に舌鼓。赤ワインをベースにしたコクのあるソースと、オレンジピールやレモンピールの酸味や苦み、ビネガーの酸味が効いたアーモンドソースを絡めていただきます。

添えてあるのは甘いにんじんのピュレや、ホクホクとした食感のじゃがいもです。野菜の素材そのもののおいしさが、お肉とともに楽しめるひと皿でした。

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デザート「チョコムース 洋梨のソース」

最後にいただいたデザートは、「チョコムース 洋梨のソース」。キャラメルのチョコレートムースは濃厚で、さっぱりとしたラフランスのソースと合わせていただきました。

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左から「YOSOOI(ヨソオイ)」¥1,100、「BANSHU(バンシュウ)」¥1,100、「KINSHU(キンシュウ)」¥1,200(いずれも税込み・サービス料別)

また、お食事に合わせて、イベント開催期間限定の「RED GARDEN オリジナルカクテル」も楽しめます。

ローズヒップとジンジャーエールを組み合わせた「YOSOOI(ヨソオイ)」と、トマトジュースをベースにグレープフルーツを合わせた「BANSHU(バンシュウ)」はノンアルコールのモクテル。ザクロのリキュールとアールグレイの紅茶を使用した「KINSHU(キンシュウ)」は、アルコール入りのすっきりとしたカクテルです。

今回はモクテル2種をいただきましたが、美しい秋が表現されたモクテルは見た目にも素晴らしく、雰囲気はまさにカクテルのよう。アルコールNGでも楽しめるのがうれしいですね。

さらに、コース用にペアリングワインも用意されています。ぜひこちらもご賞味ください。

ライトアップイベント「TOKYO RED GARDEN 2024」を満喫

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庭園への入り口も趣があります

お食事を心ゆくまで堪能した後は、庭園散策を楽しむことに。スラッシュカフェのある建物を出てしばらく外を歩けば、庭園への入り口が見えてきます。

この時点ではライトアップされている紅葉がまだ見えないため、期待が高まります。なお、庭園は無料で散策できるのもうれしいポイントです。

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庭園が鮮やかな赤一色に!

しばらく歩くと、ライトアップされた庭園がお目見え! 約170本のもみじをはじめとする、八芳園の庭園の木々が100ものライトで赤く染められている光景は、圧巻の一言です。

回遊式の庭園には、池を中心として、歴史ある日本家屋や茶室、石塔や灯篭などが点在しています。もともとの地形や川などを生かして作られたという庭園の美しさに、目も心も奪われます。

赤く染まる木々が水面に映り、水上で光が揺れるさまも、とても美麗でした。

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フォトスポットでは光の演出も

庭園はそのまま池の周りをぐるりと一周散策することが可能です。歴史ある庭園の景色と現代的な光の演出が融合するフォトスポットもありました。足元にもみじやいちょうが舞っているかのような演出にも注目です。

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月あかりのような灯篭

紅葉の美しさもさることながら、散策路に点在している灯篭も趣深く拝見させていただきました。長い歴史を感じさせる灯篭から、とても精巧な意匠の残るもの、その形も雰囲気もさまざま。

中には月あかりを思わせるような灯篭もあり、思わず写真に収めてしまいました。日本の美が詰まった八芳園の庭園。美しく幻想的な世界観に酔いしれた一日でした。


特別な夜が過ごせる秋のイベント「TOKYO RED GARDEN 2024」および、スラッシュカフェの「RED GARDEN DINNERコース」。どちらも本当に素晴らしく、特別な体験となりました。

開催期間はいずれも2024年12月15⽇(⽇)までですが、紅葉の色づきは時期により異なります。紅葉の様子は、八芳園の公式SNSなどで随時紹介されています。ぜひチェックしたうえで足をお運びくださいね。

問い合わせ先

  • 八芳園
  • 「RED GARDEN DINNERコース」
  • 提供期間/2024年12月15⽇(⽇)まで
  • 提供時間/18:00~20:00、19:00~21:00(L.O.20:00)の2部制
  • ※「RED GARDEN オリジナルカクテル」の提供時間は11:00~21:00(L.O.20:00)
  • 提供場所/八芳園1F「スラッシュカフェ」
  • 「TOKYO RED GARDEN 2024」
  • 開催期間/2024年12月15⽇(⽇)まで
  • 開催時間/日没~21:00まで(終了時間は宴席の状況により異なります)
  • TEL:0570-064-128(八芳園コンタクトセンター 平日 10:00〜19:00、土日祝 9:30〜19:30)
  • 住所/東京都港区白金台1-1-1

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この記事の執筆者
フリーランスの編集者・ライター。グルメやスイーツ、ライフスタイル系の記事執筆・編集を中心として活動中。元システムエンジニア、プログラマの経験を持つ。二児の母。趣味は料理、SNS、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買うご褒美スイーツが特に好き。
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EDIT :
小林麻美