連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介している連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、いよいよ来年、開業を迎える話題のラグジュアリーホテル「パティーナ大阪」の総支配人、エレン・フランケさんにインタビュー!

大阪城の向かい、難波宮跡公園に隣接する場所に'25年春に開業予定となるホテル「パティーナ大阪」の総支配人として日本へやってきたエレンさんに、これまでのキャリアなどについて詳しくお話しをうかがいました。

エレン・フランケさん
「パティーナ大阪」総支配人
(Ellen Franke)’06年から世界各地のザ・リッツ・カールトンのホテルで経験を積み、’18年にマレーシア・ランカウイ島のホテルで総支配人を務めた後、シンガポールを拠点とするカペラホテルグループへ移る。’25年開業予定の「パティーナ大阪」は21階建て、221室の都市型ホテル。ワンフロアを使った、最新機器を備えたスパ・フィットネスエリアも話題に。

【Osaka】話題のラグジュアリーホテルの総支配人しなやかなリーダーシップに期待!

「パティーナ大阪」総支配人 エレン・フランケさん
「パティーナ大阪」総支配人 エレン・フランケさん

大阪城の向かい、難波宮跡公園に隣接する場所に'25年春開業予定のホテル「パティーナ大阪」。その総支配人として日本へやってきたエレンさんのキャリアは、ラグジュアリーホテルひと筋。25年以上にわたりヨーロッパ、アメリカ、中国、マレーシアで仕事をしてきた。

「私は東ドイツ生まれで、ベルリンの壁が崩壊したときは10歳でした。当時は西ドイツ側に行くためにはしばらく待たなければならず、ようやく両親と訪れることができた11歳のときに、小さなカフェに立ち寄りました。昔ながらの白いエプロンとヘッドピースを付けたウエイトレスが満面の笑みで話しかけてくれ、そこで飲んだホットチョコレートは人生でいちばん素晴しいものでした。彼女は私をとてもハッピーな気分にしてくれ、『自分もこうなりたい!』と思ったんです。この経験が、私をホスピタリティへの道に導きました」

上海赴任時の結婚、出産は、転機になった。

「働き方が変わりました。育児とキャリアを両立させるという強い思いと、夫や仕事仲間のサポートのありがたさを感じましたね」

仕事を語ると、「チーム」「リレーションシップ」という言葉が何度も出てくる。

「ザ・リッツ・カールトン・ランカウイ島で総支配人をしていたときにコロナ禍に見舞われ、国境が閉鎖されることになりました。そのときにチーム全員ですべてのゲストが無事に帰国できるように力を尽くしたことが、今までのキャリアにおいて最も印象に残っています。そのときのゲストの皆様とは特別な絆ができ、今もご縁が続いており、『パティーナ大阪』を訪れることを楽しみにしてくれています」

自らを「自分自身とチームのモチベーションを上げるのが得意なリーダー」だと語る。

「自分が総支配人になる日が来るなんて想像もしていませんでした。けれど、思い描く以上のことが達成できるんだということを、同じ業界の女性たちにも伝えていきたい。私のモットーのひとつは『不可能はない』です」

◇エレン・フランケさんに質問

Q.朝起きていちばんにやることは?
まず息子を抱きしめることが一日を過ごすエネルギー源に。
Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
「ファンタスティック!」。お客様から言われるのもうれしいし、私自身も自分やチームメイトに対してよく使う、みんながハッピーになれる言葉だと思います。
Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
自分へのご褒美としてスパに行き、いろんなウェルビーイングを体験したい。
Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
キックボクシング。以前はムエタイをしていました。無心で体を動かせるのがいい。
Q.10年後の自分は何をやっている?
活躍する次の世代をインスパイアするために貢献していたい。
Q.自分を動物にたとえると?
ライオネス(メスライオン)。家族や仕事仲間を守る存在。

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PHOTO :
篠原宏明
取材・文 :
剣持亜弥