42年の時を経て、究極のヴィンテージワインが誕生
イタリアを代表する高級スパークリングワインのワイナリー「カ・デル・ボスコ」から40年以上熟成させたヴィンテージワイン『アンナマリア・クレメンティ R.S.1980』が発表されました。
フランチャコルタとは、北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地域のことで、この土地でつくられる発泡性ワインのことを地域名と同じく「フランチャコルタ」と呼びます。
「カ・デル・ボスコ」は、このフランチャコルタを代表するワイナリーのひとつ。創設者であり社長であるマウリツィオ・ザネッラ氏と共に、カ・デル・ボスコ最初の醸造家であるアンドレ・デュボワ氏が、現在「カ・デル・ボスコ・メソッド」として知られるヴィンテージづくりの基礎を築きました。土壌とそのなかの生物を大切にする徹底した有機栽培と、葡萄の価値を高めるワインづくりのノウハウを組み合わることで、テロワールを最大限に表現するワインが生まれるのです。
最良の葡萄を独自のメソッドで熟成させた究極のヴィンテージ
今回登場した『アンナマリア・クレメンティ R.S.1980』は、40年以上という長い年月をかけて瓶内熟成された究極のフランチャコルタ。このヴィンテージに使われた葡萄が収穫されたのは、生育が順調だった1980年のこと。
アンドレ・デュボワ氏は、厳選された区画から最良の葡萄を選び、フランチャコルタのヴィンテージの製造を始めました。品種の構成は、ピノ・ネロ40%、ピノ・ビアンコ21%、シャルドネ39%。入念な熟成と約5か月間の樽貯蔵を経て、1981年に瓶詰めされ、2023年までの42年間という長い時間が瓶内二次発酵にあてられました。
42年のうち7年間はボトルを横にした状態で、34年間は“シュール・ポワント”という、瓶口を下に
2023年8月に“デゴルジュマン(澱抜き)”が行われ、この際に、ワインの純度を保つために糖分を加えないことが決まりました。そのため、『アンナマリア・クレメンティ R.S.1980』は、“ドサージュ・ゼロ”のフランチャコルタとしてお目見えしたのです。
『アンナマリア・クレメンティ』のラインは、今回来日のマウリッツィオ・ザネッラ社長のお母様の名前を冠したもの。
「アンナマリア・クレメンティは、長い熟成を経て時の流れによってつくられる素晴らしいワインです。生産量は少ないですが、その名にふさわしいと判断した際に出荷していきます」と、自信のほどを伺わせます。
共に来日したブランドアンバサダーを務める娘のマリア・ザネッラさんも
「祖母の名前のフランチャコルタは感動的です。私の生まれる前から…という長い歴史に、誇りに感じると共に、これからも様々なヴィンテージが生まれるかと思うと楽しみです。」と伝統を受け継ぐ者としての誇りを笑顔で語ってくれました。
深みのある麦わら色で香りは力強さが。野草、ムスク、シダのニュアンスがあり、天然コルク栓で澱と共に長期熟成をしていることを物語っています。独特の砂糖漬けの柑橘類とカリンジャムの香りが、ローストしたヘーゼルナッツとキャラメルと溶け合います。空気に触れるとヨード、蜜蝋、シダーウッドのニュアンスが現れ、口に含むと、驚くほど力強く、濃厚クリーミーさが。
マウリッツィオ・ザネッラさんからは、このフランチャコルタは
「寿司や天ぷらなど和食にぴったりですね。またオイスターなどもにも合いそうです。お肉なら牛や鶏などがお勧めですが、食材との相性は幅広いです」とのこと。
オリジナルパッケージでは、メタル・ラベルと布製ネックバンドで飾られたボトルが、金箔の貼られた専用ボックスに収められています。表ラベルにはシリアルナンバーが、裏ラベルにはワインの詳しい情報を得られるQRコードが記載されています。
大切な人たちと集まる機会が増えるホリデーシーズンはもうすぐそこ! 楽しい時間を彩る特別なワインになりそうです。
※掲載商品の価格は、税込みです。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部