「囃子」ってなんと読む?「きじこ」ではありませんよ!
明日、1月27日は、大正・昭和時代の詩人、野口雨情の忌日『雨情忌』です。童謡の普及に力を尽くした方で、『シャボン玉』『十五夜お月さん』『赤い靴』など、現在でも誰もが口ずさめるような童謡の作詞作品もたくさん遺しました。ということで本日は雨情作品の童謡に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「囃子」ってなんと読む?
「囃子」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:雨情作品では、狸がこれを演奏します。
<使用例>
「お囃子が聞こえるわね。近くで縁日でもあるのかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 囃子(はやし) です。
「囃子(はやし)」は、「映えるようにする」「引き立てる」という意味の「囃す(はや-す)」を語源にもつ日本音楽です。「祭り囃子」でおなじみですね。実は童謡『証城寺(しょうじょうじ)の狸囃子』も雨情の作詞作品なのです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「烏賊墨」ってなんと読む?
「烏賊墨」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:イタリア料理の、特徴的なソースとしても使われます。
<使用例>
「今日はランチで烏賊墨料理が食べたくて、歯磨きセットをバッグに入れてきたの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 烏賊墨(いかすみ) です。
「烏賊(いか)」の表記の由来には諸説ございますが、中国の伝説の「死んだふりで水面を漂っていたイカを、舞い降りた烏(からす)がつついたとたん、イカがこれをとらえて捕食した」というエピソードにちなんでいる、という説が有力です。「烏賊(いか)」の1文字目は「鳥(とり)」ではなく「烏(からす)」です。雨情の名作中の名作に、烏を扱った童謡『七つの子』の作詞がございますので、今回の問題としてみました。
野口雨情は今年が没後80周年で、各地で関連イベントも企画されているようです。
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本日は1月27日、野口雨情の忌日『雨情忌』にちなんで、
・囃子(はやし)
・烏賊墨(いかすみ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/NEWSつくばホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱