「湯匙」ってなんと読む?「ゆさじ」ではなく…鍋料理で使います!

明日、2月6日は『お風呂の日』です。日付はお察しの通り、26(ふろ)の語呂合わせで、日本のお風呂文化をユネスコの世界無形文化遺産に…と活動する団体が制定した記念日です。『お風呂の日』には、温泉、銭湯、家庭風呂など、日本独自のお風呂文化の魅力をさらに多くの人に知らせる、という目的が掲げられています。お風呂といえば…ということで、本日は「温」「湯」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「温燗」ってなんと読む?

「温燗」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「日本酒をセ氏40度前後に温めること。また、その酒」という意味です。

<使用例>

「今日は寒いから、晩酌の日本酒は、温燗でいただきましょう」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 温燗(ぬるかん) です。

「温」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読みかた)に「温い(ぬるい)」がございます。
「温」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に「温(ぬる)い」がございます。

「温燗」は「熱燗(あつかん)」の対語です。「温」の読み方は、とてもバリエーションが多く、「オン」「ウン」「あたた(か)」のほか、「ぬる(い)」「ぬく(い)」ほもございます。「ぬるい」「ぬくい」は表外読みではありますが、大人の常識的には読めたほうが無難ですので、おさらいしておきました。「温燗」のお酒の温度は、俗に「人肌程度」とも言いますね。日本酒の風味をそこなわずに温かい温度、という形になります。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「湯匙」ってなんと読む?

「湯匙」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「取っ手の付いた小鉢」のことで、鍋料理を取り分ける際に使う食器です。「吞水」とも表記します。

<使用例>

「うちにはふつうの小鉢しかないから、今年は、鍋料理用の湯匙を揃えたいの」

画像のちりれんげの下にある、持ち手のついた小鉢状の食器の名称です。
画像のちりれんげの下にある、持ち手のついた小鉢状の食器の名称です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 湯匙(とんすい) です。

中国語から来た読み方ですが、この読みで辞書にも掲載されていますので、そのまま覚えてしまいましょう。

熱い鍋料理を取り分ける際には、持ち手のある「湯匙(とんすい)」だと、危なげなくよそえますね。大人の一般常識として、和食器の名称はおさえておきたいところですので、「湯匙(とんすい)」、わからなかった方はしっかり覚えておきましょう。

*** 

本日は2月6日『お風呂の日』にちなんで、「温」「湯」という字の入った日本語から、

・温燗(ぬるかん)

・湯匙(とんすい)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)/photo AC 
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小出 真朱