「凩」ってなんと読む?「なぎ」ではないですよ!

明日・2月16日は、日本国内で、初めて天気図がつくられた日です。1882(明治15)年、日本政府は暴風警報業務編成のため、ドイツ人のクニッピング氏を雇用。クニッピングはまず、各地の気象データを収集する態勢づくりを試みました。

翌年1883(明治16)年2月16日、ようやく全国から一日1回、午前6時の気象電報を収集できるようになり、この日に初めて、日本の天気図が作成されました。同年3月に毎日の天気図の印刷配布が始まり、念願であった、初めての「事前の暴風警報」が発表できるまでになったのは5月のこと。現在では、スマートフォンからいつでも毎日の天気予報を確認することができますが、こうした歴史や、技術の刷新が重ねられた上の恩恵なのですね。

ということで、本日は「気象」に関連した日本語のクイズをお送りします。

【問題1】「微風」の訓読みは?

「微風」の音読みは「ビフウ」。では、訓読みで読むなら?

ヒント:意味は「ビフウ」と読む場合と同じく「かすかに吹く風」です。

<使用例>

「気温が低いから、微風でも、寒さが肌にこたえるわね」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 微風(そよかぜ) です。

塾字訓(じゅくじくん。熟語単位のよみかた)として確立している言葉です。
塾字訓(じゅくじくん。熟語単位の読み方)として確立している言葉です。

「微笑(ビショウ/ほほえみ)」などと同じく、「微風(ビフウ/そよかぜ)」も、訓読みは塾字訓で、「微」のみで「そよ」と読むわけではありません。定番中の定番的な塾字訓ですが、意外と読めない方もいらっしゃるようですので、不正解だった方は覚えておいてくださいね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「凩」ってなんと読む?

「凩」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風」のことです。

<使用例>

「凩とはよく言ったもので、落葉樹はいまの時期は、全部つんつるてんよ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 凩(こがらし) です。

こちらは日本で作られた漢字・国字(こくじ)です。

この字には「凩(こがらし)」という訓読みしかございません。「こがらし」は「木枯らし」とも書きますが、「凩」の一文字も、なかなか風情がありますね。

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本日は、2月16日、日本初の天気図が作られた日にちなんで、「気象」に関連した日本語から、

・微風(ビフウ/そよかぜ)

・凩(こがらし)

の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/気象庁ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱