「話中話」ってなんと読む?「はなしちゅうはなし」ではないですよ!
明日・2月17日は、愛知県にある国際空港、愛称『セントレア』でおなじみの、中部国際空港が開港した日です。2005(平成17)年のこの日に開港し、今年は20周年のアニバーサリーイヤーです。記念セレモニーが開かれたり、20周年の記念グッズなどもいろいろつくられているようですよ。『セントレア』という愛称は「セントラル(中央)」と「エアー(空)」からの造語、ということで、本日は「中」という字の入った日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「話中話」ってなんと読む?
「話中話」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ある物語のなかで語られる、別の物語」のことです。
<使用例>
「この漫画に出てくる、主人公の両親の若いころに触れている話中話が、すごく好きなの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 話中話(わちゅうわ) です。

「話中話(わちゅうわ)」と、正解の読み方が判明すると当たり前に読めますが、漢字だけ見ると、「わちゅうばなし?」など、ちょっと迷いますね。物語の構成を語る上で便利な用語ですので、大人の教養として覚えておきたいところです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「氏子中」ってなんと読む?
「氏子中」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「同じ氏神をまつる人々。氏子の仲間」を言う言葉です。
<使用例>
「A社の社長さんなら、私が子どものころから氏子中としてお会いしていて、よく可愛がっていただいたわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 氏子中(うじこちゅう) です。

「社中」「連中」など、「~のなかに属する仲間」という意味の「○中」という熟語は多数ございますね。「氏子中(うじこちゅう)」もそのひとつです。日本各地、その土地の神社の神事やお祭りが、地域イベントとして根づいている例がたくさんございます。地域からお手伝いの当番に出たりすることで、近隣住民同士に自然と人間関係が醸成されていく…ということも多いでしょう。「氏子中(うじこちゅう)」という言葉があるのは、そうした背景をあらわしているようで、なんともおもしろいですね。
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本日は、2月17日、中部国際空港の開港記念日にちなんで、「中」という字の入った日本語から、
・話中話(わちゅうわ)
・氏子中(うじこちゅう)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/中部国際空港ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱