読み方が8種類以上!簡単なようで難しい漢字「解」!
明日・2月18日から、令和7年の二十四節気は「雨水(うすい)」に入ります。「雪や氷が解けて水となったり、雪が雨に変わって降るころ」を意味しており、江戸時代の商家では「雨水」のころから雛人形を飾ると良縁に恵まれる、といわれていたそう。農家では、農耕の準備の目安の人もなっています。雪や氷が自然に解ける…春の予兆を感じる素敵なイメージですね。本日は「解」という字の入った日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「解れた」…どう読む?
以下の例文1、2の文脈にそれぞれ沿って、「解れた」の正しい読み方をお答えください。
<例文1>
「お気に入りのアロマの香りで、体の緊張が解れたわ」
<例文2>
「ネックレスにひっかけて、セーターの編み目が解れたみたい」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 例文1:解れた(ほぐ-れた) 例文2:解れた(ほつ-れた) です。

「解」という字、常用漢字の訓読みは「解(と)く/解(と)かす/解(と)ける」ですが、こちらも表外読みの「解(ほど)く/解(ほど)ける」と読み分けが必要になったり、今回の出題のように「解(ほぐ)れる/ほつ)れる」の読み分けが求められたり、と、簡単なようで、一筋縄ではいかない側面をもった漢字です。
では2問目にまいりましょう。
【問題2】「解」を使った言葉探し
以下の文章の文脈が通るように、下線部に「解」の入った言葉を入れて、完成させてください。
<例文>
「あれだけ反対していた人たちが急に態度を軟化させるなんて、どうしても解○○○のよ」
ヒント:「理解できない。納得できない」という意味の言葉です。

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 解せない(げ-せない) です。

「解せない」は、音読みに送り仮名をつけて更に否定形にする…という特殊な言葉ではありますが、慣用表現ですね。一応、打消しをしない「解(げ)せる」という言葉もございますが、否定形のほうがポピュラーな言い回しです。
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本日は、2月18日、令和7年の「雨水」の始まりにちなんで、「解」という字の入った日本語から、
・解れた(ほぐ-れた/ほど-けた)
の読み分けと、
・解せない(げ-せない)
の穴埋め問題などで、「解」という字を深掘りいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/国立天文台ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱