ベルルッティは、オーダーメイドの靴ブランドとして創業した。『アレッサンドロ』や『アンディ』といった歴史的な傑作靴を生み出してきたが、近年では、クリエイティブ・ディレクターを擁し、トータルな世界を演出するラグジュアリーブランドへと進化している。

ベルルッティのカジュアルアイテム

デニムスニーカー

名作『アレッサンドロ』の面影を残す3アイレット(鳩目)のデザインが、カジュアルななかにクラシックな雰囲気をかもし出す、スニーカータイプの『マッテオ』。日本製のデニムをアッパーに使い、ベネチアレザーをかかととタンのラベル、アッパーの縁取りに使用し、粋な一足に仕上げている。¥96,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

まず注目したいのは、軽やかな表情のスニーカーだ。1970年代に人気を博したスケートボード用の靴をイメージしたモデル『マッテオ』は、アッパー(甲革)とラバーソールを圧着して成形するヴァルカナイズ製法によって、ローテクな雰囲気をかもし出した大人好みのスタイルだ。

レザースニーカー

オールレザータイプは、ベルルッティ特有のパティーヌで、個性的な色彩が楽しめる。ロスコというブルー系も展開。¥145,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

コンビ素材のレザートートバッグ

本体にナイロンを使い、パティーヌを施したストラップや、側面と底面にはスクリットを刻んだベネチアレザーを融合させた、軽快かつラグジュアリーな『チルアウト』。バッグの中身を覆い隠す、フラップ式のポケットなど、気の利いた仕様が満載だ。サイズ/縦36×横35×幅15cm。¥223,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

次に注目なのは、しなやかなナイロンを使った、軽量で持ちやすいカジュアルなバッグ。モデル『チルアウト』は、ベルルッティのトートバッグでは初めての正方形。カリグラフィを刻むスクリットレザーをバッグ側面から底面まで配して、強度を保つ贅沢な仕様を生かす。

どちらのアイテムもベネチアレザーを巧みなアクセントに生かしていること。ブランドの顔となる門外不出のレザーと異素材を組み合わせたスニーカーやバッグは、軽快さを併せ持つ、唯一無二のラグジュアリー感が絶妙である。

※価格はすべて税抜です。※2017年春号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2017年春号 贅沢にして軽快! 〝 ベルルッティ〞の カジュアルアイテムより
ヴィットリオ矢部こと本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー)  スタイリスト/武内雅英(code) 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)