【目次】
【「オープンカーの日」とは?いつ・何の日か】
■「いつ」?「誰が」決めた?
「オープンカーの日」は、4月5日です。神奈川県横浜市に本部を置く、「一般社団法人 日本オープンカー協会」が2016(平成28)年に制定しました。
■「何の日」?
オープンカーの魅力を多くの人に知ってもらい、その快適さを伝えていくことを目的とした記念日です。
【「オープンカーの日」の由来】
■日付の「由来」は?
桜の舞うなかを走ることができる「4月」は、オープンカーにとって最高のロケーションの時期であること、そして、オープンカーは「五感」に訴えかける車であることから、4月5日が選ばれました。
確かに、毎年4月初旬は、冬の寒さが和らぎ、梅雨入り前の爽やかで安定した気候が続く時期です。オープンカーの屋根を開けて走るのは、さぞ気持ちがいいことでしょう!
【オープンカーの魅力とは?開放感と走る楽しさ】
「オープンカー」という言葉から、何を連想しますか? 髪をなでる風の爽やかさ、太陽の陽射しetc.ではないでしょうか? オープンカー最大の魅力は「五感に訴えかける体験」にあります。屋根という遮蔽物がないことで得られる独特のメリットについて解説しましょう!
■圧倒的な開放感
折りたたみ式の幌(ほろ)を開けると、文字通り左右だけでなく頭上もオープンになるため、通常の車では決して味わえない開放感が得られます。フロントガラスの柱以外、視界を遮るものがなく、周囲の景色がダイレクトに飛び込んできます。花の香りや潮風の匂い、気温の変化など、季節の移ろいを肌で感じながら走れます!
■「ライブ感」あふれるサウンド
風を切る音や鳥の声など、自然の音がBGMとなってくれることはもちろんですが、屋根を開けることで車の「鼓動」をより身近に感じることができるそうです。これがクルマ好きにはたまらない! マフラーから響くサウンドが耳に届いて、高揚感を高めます。
■心理的なリフレッシュ効果
太陽の光を浴びながら風を切って走ると、セロトニンの分泌が促されるとされ、ストレス解消やリフレッシュに繋がるといわれています。日常の閉塞感から解き放たれる「自由の象徴」としての側面も、多くの愛好家を惹きつける理由です。
【「オープンカーの日」の楽しみ方と過ごし方】
■季節を感じて。春のドライブ
定番は、この時期ならではの風景を楽しむドライブです。屋根のないオープンカーだからこそ、見上げるような満開の桜並木をダイレクトに視界に収めることができます。山々の新緑を眺め、澄んだ空気を吸い込みながらのドライブは格別!
■レンタカーやカーシェアで「1日オーナー」体験を!
オープンカーのオーナーでなくとも、その開放感は味わえます。最近では、マツダ・ロードスターなどの国産スポーツカーから、BMWやミニなどの輸入オープンカーまで、手軽に借りられるサービスが増えています。また、購入も視野に入っているなら、ディーラーでの試乗にでかけては? 最新モデルの快適性や、電動ルーフの動きを実際に確認するよい機会です。特に春先は各メーカーもオープンモデルのプロモーションに力を入れています。
【知っておきたいオープンカーの基礎知識】
■オープンカーは和製英語?
私たちは「屋根のない車」を「オープンカー」と呼んでいますが、皆さんのご想像通り、「オープンカー[open car]」は、「和製英語」です。英語圏では「コンバーチブル[convertible]」、欧州圏ではフランス語の『カブリオレ[cabriolet]」と呼ばれることが一般的で、どちらも折りたたみ式の幌(ほろ)を備えたオープンカーの名称です。
コンバーチブルは「複数の形式に変換できる」、カブリオレは「馬1頭・ふたり乗り・二輪の馬車」という意味の言葉。基本的に4シーターで、幌を閉じれば箱型のセダンと同じように使用できます。
■車の歴史はオープンカーから始まった!
今でこそ、オープンカーは特別な仕様となりましたが、実は自動車の黎明期である1900年ごろのガソリンエンジン自動車は、ほとんどがオープンカーでした。世界で初めてのガソリン自動車とされているモデルは、19世紀のドイツで開発された「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」です。
そもそも、車の原型は馬車だったため、この車も三輪馬車に原動機を“載せただけ”ともいえるような形で、屋根はついていませんでした。「走る、曲がる、止まる」といった基本性能の開発に注力していたため、運転手や乗員の快適性までは配慮されていなかったのです。その後もガソリン自動車の普及は進みましたが、屋根付きの車(クローズドボディ)は高価だったため、しばらくはオープンカーが主流でした。
■車に屋根が付いたのはいつ?
「屋根のない車=オープンカー」に対して、「屋根がある(箱形の車室がある)車」のことを、「クローズドボディ」と呼びます。この「クローズドボディ」普及のきっかけとなったのが、1921年にアメリカで誕生した「エセックス・コーチ」です。
この車の登場以降、「クローズドボディ」の人気はうなぎ登りに。同時に、「オープンカー」の人気は世界的に低迷していきました。私たちがイメージする「カッコいい趣味の車」としての「オープンカー」の登場は、第2次世界大戦の後となります。
■呼び名のバリエーションは豊富!
「オープンカー」の別名は、先にご紹介した「コンバーチブル」や「カブリオレ」がよく知られていますね。このふたつはどちらも「クローズド=屋根を閉じた状態」がデフォルト(基本)です。
このふたつに対して、「オープン=屋根を空けた状態」がデフォルトとなるタイプの「オープンカー」もあります。まずは「フェートン」。20世紀前半に「折り畳み式の幌を備えた2列シート、4人乗り、4ドアボディ」の車を指す言葉として使われましたが、1950年代以降、姿を消しました。
次に、日本人には「マツダ・ロードスター」として馴染みのある「ロードスター」も、「オープンカー」を表す言葉です。基本的にスポーツタイプの2人乗りオープンカーを指します。また、「ロードスター」同様、2人乗りのスポーツタイプのオープンカーによく使用されるのが「スパイダー」です。こちらの代表はアルファロメオ・スパイダーでしょうか。イタリア車に用いられる名称です。イタリアには2人乗りのオープンカーの名称として、「バルケッタ」という言葉もあります。イタリア語で「小舟、ボート」という意味があるそうですよ。
このように国やメーカーによって呼び方は異なりますが、基本的には…
ロードスター / スパイダー:主に2人乗りの軽快なスポーツカー。
コンバーチブル / カブリオレ:主に4人乗り以上の乗用車ベースのモデル。
タルガトップ:頭上のパネルだけが外れ、Bピラー(後方の柱)が残るタイプ。
このほかにも、「スピードスター」や「Tバールーフ」など、「オープンカー」を意味する言葉は想像以上に多く存在し、詳しい人ならその名称でデザインやコンセプトがわかるのだそう。奥が深い!
■意外な事実!冬は快適?
「オープンカーは春が一番」と思われがち。直射日光を浴びる夏場は無理!……実は「冬のオープン」こそが通の楽しみと言われています。強力な暖房やシートヒーター、首元を温める「エアスカーフ」などの装備により、露天風呂に浸かっているような感覚で冬の澄んだ空気の中を走るのが醍醐味なんだそう。
■「屋根の素材」でオープンカーを分けると?
ソフトトップ
布(キャンバス)やビニール製の屋根。軽量で開閉が早く、畳んだ際に場所を取らないのがメリットですが、防音性や耐久性はハードトップに譲ります。
ハードトップ(リトラクタブル・ハードトップ)
ボディと同じ金属や樹脂製の屋根。閉めればクーペ(普通の車)と同じ静粛性と安全性が得られますが、重量が増し、トランク容量が制限される傾向があります。
■世界でいちばん売れたオープンカーは?
世界最大の生産台数を記録しているのは、日本が誇る「マツダ・ロードスター」です! 「マツダ・ロードスター」のデビューは、1989年2月の米国シカゴ・ショー。MX-5、MX-5ミアータのモデル名で発表され、日本では同年9月、当時のユーノス・チャネル専売モデルとしてデビューしました。
海外ではデビューと同時に大きな話題を集め、2000年5月には「2人乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一」を達成。ギネス世界記録に認定されています。このときの台数は53万1890台で、2016年4月には100万台を突破しました。
■「自動車にまつわる記念日」あれこれ
自動車に関連する記念日は、「オープンカーの日」以外にもたくさんあります。いくつかご紹介しましょう。
・自動車保険の日:2月14日
1914(大正3)年2月14日に、東京海上日動火災保険株式会社(当時は東京海上保険株式会社)が「人とクルマの毎日を安心なものにしたい」という思いのもと、日本初の自動車保険の営業認可を取得。2014年に「自動車保険誕生100周年」を迎えたことを記念して「自動車保険の日」が制定されました。自動車保険の大切さを多くの人に知ってもらうのが目的です。
・洗車の日:4月28日と11月28日
洗車を行い、愛車を「よい艶をもったクルマにしましょう」と、一般社団法人自動車用品小売業協会が4月28日と11月28日を「洗車の日」に制定。日付は、4と28で「ヨイツヤ(よい艶)」、11と28で「イイツヤ(いい艶)」と読む語呂合わせから。
・タイヤの日:4月8日
タイヤは自動車にとって必要不可欠なものであるにもかかわらず、ドライバーの関心があまり高くないことから、タイヤの正しい使い方をアピールし、交通安全に寄与しようと一般社団法人日本自動車タイヤ協会が制定。日付は春の全国交通安全運動が行われる4月と、輪(タイヤ)をイメージした8の8日を組み合わせたもの。
・CO2削減の日:4月2日
身近なことからCO2の削減に取り組もうと、静岡県浜松市の富士金属興業株式会社(サービス名・ドラゴンパーツ)が制定。自動車リサイクル部品(リビルト品or中古品)での車修理は、新品を使用するよりも大幅なCO2の排出削減ができることをアピールするのが目的です。日付は4月2日(402)で「シーオーツー」と読む語呂合わせから。
・クラシックカーの日:11月3日
日本で最も古いクラシックカークラブである日本クラシックカークラブが制定した記念日。同クラブは自動車を美学的な見地から論評した、浜徳太郎氏の元に集った愛好家により、1956年に誕生。日本におけるクラシックカーの研究と保存、文化価値の啓蒙と次世代への継承を目指す同クラブの活動を通じて、クラシックカー文化を育んでいくことが目的。日付は同クラブの設立記念日である1956年11月3日から。
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「オープンカーの日」は、ただ車を楽しむだけでなく、季節の移ろいを全身で受け止める贅沢な時間を楽しむ日でもあります。自分でハンドルを握るもよし、助手席で非日常を味わうもよし。慌ただしい毎日で、ほんのり鈍りがちな心のアンテナを、是非リフレッシュして。新しい景色が見つかるかもしれませんよ。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料: 『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『プログレッシブ和英中辞典』(小学館) /日本オープンカー協会 公式Facebook(https://www.facebook.com/opencar.japan/) /一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) :

















