熟した果実や紅葉する葉…。情景が目に浮かぶような意匠をまとい、季節の彩りを着物姿に映して。
雑誌『Precious』11月号では【着物で見つける、小さな秋】と題し、大政 絢さんが、豊かな色彩や実りの季節の意匠を着物とともにまといました。
今回はその中から、シックな結城紬に金木犀を描いた帯の装いと、鹿や栗鼠の彫刻を施した帯留めを紅葉の帯に合わせたコーディネートをご紹介します。
こっくりとした色合いと共に、着物をまとう喜びを味わう豊かな秋の日に。
いきいきとした金木犀の華やぎをシックな結城紬が引き立てる

ふわりと風に揺れ、甘い香りを漂わせる金木犀が告げる、深まる秋の気配。友禅作家・湯本エリ子氏が手掛ける帯は、躍動感たっぷりに草花を描きながらも、色数を絞ることでシックな風情を漂わせる。高機(たかばた)で織り上げられた、温もり溢れる黄土色の結城紬を合わせて。
工芸の技が光る帯留めと紅葉の帯で、ゆかしき秋の趣を

徐々に色づく葉の下で戯れる牡鹿と栗鼠…。
工芸作家・加藤キナ氏による帯留めは、野生の鹿角に彫刻を施して、いきいきとした姿に仕上げたもの。牡鹿は百人一首の和歌を題材に、紅葉の彼方に昇る月を仰ぐ意匠に。栗鼠は帯紐を通すと、まるで野山を駆けるような愛らしい風情を漂わせる。帯に描かれた写実的な葉は、一枚ごとに色を変え、移ろいゆく季節の余情を物語る。
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- PHOTO :
- 生田昌士(hannah)
- STYLIST :
- 青木貴子(WHiTEBOX)
- HAIR MAKE :
- ヘア/DAI MICHISHITA(Sun and Soil)、メイク/YUMI ENDO(eight peace)
- MODEL :
- 大政 絢(Precious専属)
- COOPERATION :
- BACKGROUNDS FACTORY
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、遠藤智子(Precious)
- 着付け :
- 石山美津江