英国における靴産業の聖地、ノーサンプトンから北東へ25km。ケタリングという街にある小さなファクトリーで、バーバリーの英国靴はつくられる。

バーバリーの高級靴

木型も美しい! 究極のフォルムとクオリティ

ブローグシューズ(写真)とチェルシーブーツという、英国らしいラインナップを展開。美しいフォルムをキープする、木型から起こしたシューツリーも付属している。¥250,000(バーバリー・ジャパン〈バーバリー〉)
ブローグシューズ(写真)とチェルシーブーツという、英国らしいラインナップを展開。美しいフォルムをキープする、木型から起こしたシューツリーも付属している。¥250,000(バーバリー・ジャパン〈バーバリー〉)

こちらの靴づくりは、ビスポーク靴の全盛期といわれた1930年代の工程を踏襲したもの。そのトウやヒールの繊細な曲線や、絞りに絞ったグラマラスなフォルムは、木型とアッパーの革をなじませる「釣り込み」という作業に、他ブランドでは考えられないほど長い時間をかけることで生み出されたものだ。もちろんアルプス産の牛革を使ったきめ細かなカーフや、樫の木のタンニンで12か月なめされる「オークバークソール」など、使っている素材はどれも最高級。バーバリーのトレンチコートに匹敵する、まさしく一生モノである!

※価格はすべて税抜です。※2016年夏号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
山下英介 MEN'S Preciousファッションディレクター
BY :
MEN'S Preciouis2016年夏号〝バーバリー〞英国製スーツ&シューズの品格
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
クレジット :
撮影/唐澤光也(パイルドライバー) スタイリスト/河又雅俊 構成/山下英介(本誌) 撮影協力/ DAVIDS CLOTHING