少年時代、男ならだれでも空に憧れたのではないだろうか。空を自由に舞う鳥を見て、あるいは大空を豪快に飛ぶジェット機を見て。飛行機に初めて乗ったとき、離陸から着陸まで窓にかじりついて、地上を眺め、目の前にある雲を見た。今思えば、あの興奮は人間の本能に近い部分がざわめいたからのようにも思える。パイロットとは、あの少年時代の気持ちを忘れず持ち続けたロマンティストたちなのだろう。
IWC ビッグ・パイロット・ウォッチ『プティ・プランス』
空を愛した伝説的作家のスピリットを受け継ぐ一本

IWCは、正確無比なパイロットウォッチをつくり続けることで、そんなロマンティストたちの命を守ってきた。飛行機を安全に運航するには、さまざまな計器からの情報を読み取り、高度や速度をコントロールしなければならない。なかでも最も正確性が求められる計器は、時計だ。
そもそも腕時計の歴史自体、飛行機乗りから始まったといわれている。ライト兄弟が「ライトフライヤー号」を繰って初の有人動力飛行を成し遂げた1900年代初頭。飛行機に乗る男たちは、時間が見やすいようにと懐中時計を腕や太ももに巻きつけて使っていた。そのなかのひとり、ブラジルの冒険家サントス・デュモンが友人であったルイ・カルティエに手首につけることが可能な時計を発注した。
これが世界初の腕時計だったという説が有力だ。
ただしこのカルティエの時計はパイロットがつけた腕時計であって、パイロットウォッチではなかった。パイロットウォッチの明確な定義はないが、その必要条件を挙げるとするならば、「大きな文字盤と反射しない風防による高い視認性」、「大ぶりのリュウズを備え、手袋をつけていても簡単に扱える操作性」、そして何より「気圧や磁気に影響を受けない正確性と堅牢性」ということになるだろう。
これらをすべて備えた本格的なパイロットウォッチが登場するのは、1930年代以降のことだ。飛行機の進化とともにパイロットウォッチも進化していった。それをリードしたのがIWCだったのだ。
※価格は税抜きです。※2016年夏号掲載時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2016年夏号 大空への憧憬を宿す パイロットウォッチ伝説より
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- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭、唐澤光也 文/川上康介 構成/岡村佳代