LVMHがメインパートナーを務める「2025年大阪・関西万博」フランス館の見どころをご紹介

ついに開幕した「2025年大阪・関西万博」。連日、多くの来場者で賑わうなか、万博会場の東ゲートほど近くに位置するフランス館は、特に多くの観光客が集う人気のパビリオンとなっています。

フランス館のメインパートナーを務めるLVMH擁する、人気のラグジュアリーメゾン「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「セリーヌ」「ショーメ」といった日本とのつながりの深いメゾンが、フランスが誇るサヴォアフェール(卓越した職人技)とアール・ド・ヴィーヴル(自分らしく、美しく豊かに生きる)の精神を、さまざまな展示を通して発信しています。

“メイド・イン・フランス” の価値を伝えるフランス館の魅力を詳しくご紹介します。

「ルイ・ヴィトン」が誇る “ワードローブトランク” が広がる没入型インスタレーションは必見

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「ルイ・ヴィトン」の展示
(C)LOUIS VUITTON

フランス館の中心に位置する「ルイ・ヴィトン」の常設展示エリアはとりわけ広く、その空間を取り囲むように配置されているのは、この万博のために制作されたブランドが誇る『ワードローブトランク』の数々。

日本を代表する建築家の重松象平氏(OMA)の設計によるこの没入型インスタレーションでは、「日本への愛」と「時を超えるクラフツマンシップへの愛」にオマージュを捧げた展示が展開され、84個ものトランクを配したライブラリーでは、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)との共同制作により、アトリエの音を再解釈してリズムで表現したサウンドドラックが響き渡ります。

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「ルイ・ヴィトン」の展示
(C)LOUIS VUITTON

つづく空間では、アーティスト・真鍋大度氏が手掛けた映像作品によって命を吹き込まれた『トランクのスフィア』が、幻想的な五感の旅へと誘います。

「ディオール」のエレガンスと日本との深いつながりを象徴する展示内容は圧巻

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「ディオール」の展示
ブルー、ホワイト、レッドの “トリコロールカラー” で展示される『バー』スーツ。

さらに、奥へと歩みを進めると、こちらも常設展示となる「ディオール」のエリアが広がります。

クリスチャン・ディオールがデザインした、伝説的なトリコロールカラーのアンフォラ ボトルと呼応するように、メゾンのシンボリックな『バー』スーツが、ブルー・ホワイト・レッドの3つのバリエーションで展示されます。

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「ディオール」の展示
 

さらに、400点にもおよぶブランドを象徴する白いトワルは、3Dプリントで再解釈された「ディオール」のアイコニックなフレグランスボトルとともに、インスタレーションの中心でスポットライトの光に輝きながら、私たちを出迎えてくれます。

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「ディオール」の展示
建築家の妹島和世氏が手掛けた『レディ ディオール』

また、写真家・高木由利子氏による作品や、デザイナー吉岡徳仁氏によるメダリオン チェアが展示され、さらに “LADY DIOR AS SEEN BY” プロジェクトのために2024年に建築家の妹島和世氏が手がけた『レディ ディオール』が空間を彩ります。まさに、メゾンと日本の深いつながりを讃える展示内容は圧巻です。

期間限定の特別展示となる「セリーヌ」エリアは5月11日までの開催

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「セリーヌ」の展示
 

期間限定の特別展示となる「セリーヌ」エリアでは、メゾンのアイコニックなシンボルとなる “トリオンフ” を再解釈し、日本のアーティスト・中村壮志氏と輪島の漆芸職人のグループ「彦十蒔絵(ひこじゅうまきえ)」によって特別に制作された印象的なアートピースが展示されています。

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「セリーヌ」の展示
「セリーヌ」を象徴する “トリオンフ” を再解釈し、今回の展示のために特別に制作されたアートピースが展示される。

日本が誇る豊かな伝統と、コンテンポラリーアートの懸け橋となる展示に、時間を忘れて見入ってしまいます。

2025年大阪・関西万博、フランスパビリオンの「セリーヌ」の展示
今回の万博のために特別に制作された “トリオンフ” 輝くバッグも展示される。

比類なきサヴォアフェール=匠の技と、日本におけるメゾンの55年にわたる関係性にフォーカスした、視覚的かつコンセプチュアルな展示は、見どころ満載です。

期間限定となる「ショーメ」特別展示は2025年9月1日~10月13日までの開催

『ショーメ、自然美への賛歌』と題した「ショーメ」の特別展示では、メゾンのシンボルとして愛される麦の穂やミツバチ、ミツバチの巣(ハニカム)をグラフィカルに解釈した『Bee de Chaumet(ビー ドゥ ショーメ)』コレクションのイマーシヴな体験が楽しめます。


LVMHがスポンサーを務める、フランスが誇る卓越した美意識と類まれなるクラフツマンシップにスポットを当てたフランス館は、日本との深いつながりを感じさせる多彩な展示が楽しめます。

さらに、「モエ ヘネシー」もフランス館のホスピタリティパートナーとして参加し、パビリオン4階の「ビストロ(Le Bistrot)」では、フランスならではの料理とともに、『モエ・エ・シャンドン』『ヴーヴ・クリコ』『ルイナール』といったシャンパンに加え、ロゼワインも楽しめます。

何度も足を運びたくなるフランス館の詳細は、下記、公式ウェブサイトをチェック!

◇『Precious』公式Instagramでもフランス館の見どころをご紹介

問い合わせ先

LVMH

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
池尾園子
EDIT&WRITING :
松野実江子(Precious.jp)