東京・日比谷にあるラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ東京」の2Fにある、中国料理「ヘイフンテラス」。伝統的な広東料理をはじめ、日本の食材をふんだんに使ったお料理を提供しているレストランです。

そんな「ヘイフンテラス」が「ザ・ペニンシュラ上海」にある中国料理「イーロンコート」とコラボレーション。2025年6月30日(月)までの期間、両レストランのお料理を楽しめるプロモーション「from Shanghai to Tokyo(フロム シャンハイ トゥ トウキョウ)」が開催されています。

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ヘイフンテラス料理長 小室 雄亮シェフ(左)と、イーロンコート料理長 ジャッキー・ジャンシェフ(右)

ザ・ペニンシュラ上海の「イーロンコート」は「ミシュランガイド上海」が発行された2017年度より星を獲得し続ける、ミシュラン一つ星の中国料理レストランです。

本プロモーションでは、「ヘイフンテラス」の料理長である小室雄亮シェフと、「イーロンコート」の料理長であるジャッキー・ジャンシェフがタッグを組み、バラエティ豊かなお料理を提供。6品のランチコース、8品のディナーコース、16種類のアラカルトで本場広東料理を楽しめます。

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「8品コースディナー」¥35,000

今回は、Precious.jpライターが「8品コースディナー」を試食させていただきました。それぞれのお料理のお味や、こだわりのポイントなどを交えた実食レポートを通し、魅力をお伝えします。

ザ・ペニンシュラ東京「ヘイフンテラス」ディナーコース実食レポート

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オリエンタルな雰囲気の「ヘイフンテラス」

中国・江蘇省、蘇州の古典庭園の庭園様式をテーマにしたオリエンタルな空間が広がる「ヘイフンテラス」。漢字では「起鳳臺」と書き、「鳳凰が飛び立つ場所」という意味合いを持ちます。

かつてより中国では鳳凰(吉祥動物)は幸せを運んでくる象徴としても親しまれていて、幸福が訪れたレストランから幸せを持ち帰っていただきたい、という願いも込め名付けられた店名なのだそう。店内にはインテリアとして鳥かごが飾られているのも特徴です。

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本格的な中国茶とともにお食事をいただきます

お食事には本格的な中国茶を合わせていただきます。ペアリングはセットではありませんが、ティーマスターに、お好みやお料理に合わせておすすめを選んでいただくこともできますよ。

今回は、お食事の前半では最高級の緑茶である龍井茶のひとつ「獅峰明前龍井(シホウロンジン)」、メイン料理に合わせて華やかな烏龍茶「潮安鳳凰單欉水仙(ホウオウタンソウ)」、お食事の終わりには独特の香りと味わいを持つ紅茶「正山小種(ラプサン スーチョン)」をいただきました。

両レストランの味わいがそれぞれ楽しめるコース

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杭州青花椒と皮蛋のグリル(アミューズはランチ、ディナー共通)

「8品コースディナー」では、例えばアミューズや前菜はジャンシェフのお料理、スープは小室シェフのお料理といったように、それぞれのシェフがプロデュースするお料理を順番にいただけます。

アミューズで登場するのは、ジャンシェフが手がけるお料理。中国料理でよく使われる皮蛋(ピータン)をモダンにアレンジしています。

ピータンをゼリー状に固め、ピリッとした青花椒や万願寺とうがらしなどを刻んだソースをトッピングした、見た目にも涼やかなお料理。ピータンが苦手な方でもおいしくいただけます。実際、筆者はあまりピータンが得意ではなかったのですが、この料理はかなりおいしくいただけました。ピータンの独特の臭いもなく大変食べやすいひと皿です。

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前菜3品が登場

同じくジャンシェフが手がける前菜3品が登場。右からお肉のうま味たっぷりの「牛リブロ―ス特製釜焼きチャーシュー」、春巻きの皮で巻いた「蟹肉とアボカドの冷菜 シュレンキキャビアのせ」、タケノコをイメージしたという春らしい「キノコの湯葉包み焼き」です。

もちろんどれもおいしいのですが、特にチャーシューは絶品。本来であれば、中国でも豚を使って作ることの多いチャーシューですが、今回は日本の上質な牛肉を使って仕上げたそうです。

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お好みで豆板醤やXO醤を添えて

「中国料理=辛い」というイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、広東料理は素材本来のお味を大切にするお料理が多く、どれもほとんど辛味はありません。

テーブルにはヘイフンテラス自家製の豆板醤やXO醤が置かれており、お好みで辛味を足してお楽しみくださいとのことでした。豆板醤、XO醤と一緒に置いてあった「ヘイフンテラス特製 胡桃の飴炊き」もおいしかったですよ。

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パパイヤの器を使った華やかなスープ

こちらは小室シェフの手がけるスープです。じっくり蒸してやわらかくしたパパイヤを器に使ったスープで、中身は金華ハムをベースにとったお出汁に、豚のスペアリブ、乾燥ツブ貝、クコの実などが入った具だくさんのひと皿です。

スープは砂糖やお塩を使っておらず、素材のうま味だけで出汁を取った小室シェフのシグネチャーのひとつ。今回は初夏らしく、華やかなパパイヤに盛り付けています。パパイヤは内側を削りながらいただけば、パパイヤの甘みがプラスされて味わいに変化が現れます。まさに絶品です。

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海老のスープ入り蒸し小籠包

温かな小籠包はジャンシェフのプロデュースするお料理。皮の中に豚肉とゼリー状にした海老の出汁を加えた小籠包で、蒸し上がったときに熱々の小籠包からジュワッとうま味のハーモニーが広がります。一般的に中国では黒酢を合わせることの多い小籠包ですが、やさしい海老の味に合わせるため、薄めのお酢としょうがを合わせたものが添えられています。

「ヘイフンテラス」では、通常ディナータイムに点心が出ることは少ないそうなので、その点でも特別感を楽しめるひと品と言えそうです。

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鮑と文旦のプレミアムオイスターソース煮込み 活け鮑と春野菜の強火炒め

お魚料理には鮑をメインとした料理が登場。こちらは小室シェフによるお料理です。鮑と文旦を組み合わせたオリジナリティあふれるひと皿で、ソースは金柑とオイスターソースを混ぜ合わせたものが使われています。金柑の甘みと鼻に抜ける爽やかな香りが合わさったソースは、鮑との相性も抜群です。

お皿には「活け鮑と春野菜の強火炒め」が添えられており、こちらも素材のおいしさや鮑の食感を存分に楽しめるひと品でした。美しく散りばめられた黄色い花びらが、日本の春らしさを演出します。

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豚バラ肉と玉葱の24時間醤油煮込み

ジャンシェフが手がけるお肉の煮込み料理が登場。お料理のネーミングが「豚バラ肉と玉葱の24時間醤油煮込み」となっていることからも分かる通り、じっくり手間暇かけて豚バラ肉を煮込んだ自慢のひと皿です。

中国江南地方の家庭料理のひとつとして知られる「東坡肉(トンポーロウ)」をアレンジ。一般的にお米を添えていただくのが定番ですが、今回のコースでは、お肉のまわりにお米を揚げたものが添えられています。

24時間煮込まれたお肉はなんといってもホロホロでトロトロ。箸で切れるやわらかさで、醤油ベースで甘みのあるソースとの相性も抜群です。サクサク食感のお米に染み込んだソースも美味でした。しっかりめの味つけなので、付け合わせのお米がすすみました。

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国産伊勢海老の駿河湾産桜海老ソース煮込み伊府麺

小室シェフによる麺料理は「伊府麺(イーフーメン)」が登場します。水を使わずに卵だけ練っている麺が特徴で、その上品な食感から、中国では宴席などに登場することの多い縁起のいいお料理なのだそう。

食感のいい大きめの伊勢海老がのった麺はなんとも豪華。桜海老のソースで煮込んだ麺には、海老のうま味がしっかりと染み込んでいます。駿河湾産桜海老で作ったソースをのせたひと皿は、まさに海老づくし。海老好きにはたまらないお料理でした。

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桜色のソースをかけていただくココナッツプリン

デザートは小室シェフが手がけるココナッツプリンと、ジャンシェフが手がける焼き菓子の2品が登場します。

ココナッツプリンには、桜風味のローストアーモンドミルクソースを掛けていただきます。お食事の最後にさっぱりとした口あたりのデザートをいただけるのがうれしいですね。砂糖で炊いた燕の巣が添えられていて豪華でした。杏仁豆腐のような味わいで、後味はとってもあっさりしています。

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餡子入り焼き菓子

ジャンシェフが手がける焼き菓子は、まるでキャンディのような見た目のユニークなひと品。塩漬けの卵黄を使った中国の伝統のお菓子をアレンジしています。味わいは月餅に近く、濃厚な餡が口いっぱいに広がります。周りはパイ状になっていて、餡との組み合わせも抜群でした。

アミューズからデザートまで大満足のコース料理。3時間ほどかけてゆっくりいただくコースは、何よりも特別感のあるひとときとなりました。

ランチコースやアラカルトメニューにも注目

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「6品コースランチ」¥12,000

今回いただいたディナーコースのほか、本プロモーションでは「6品コースランチ」および「アラカルト」が提供されています。

ランチコースはアミューズを除き、ディナーコースとは異なるお料理が登場するのも特徴です。前菜を小室シェフ、スープをジャンシェフといったように、ディナーとはシェフを交代してそれぞれのメニューを担当しており、ディナーとはまた違ったお食事体験が叶います。

ランチやディナーのコースには、今回のコラボレーションのために考案されたお料理が登場。一方で、アラカルトメニューでは、実際「イーロンコート」にて提供されているお料理もラインナップされています。より本場のお料理を楽しみたい場合にはアラカルトもぜひご検討くださいね。


ふたりのシェフのお料理を交互に提供するにあたって、「それぞれのお料理同士のバランス」は特に気を使った部分だと、小室シェフは話していました。

また、ジャンシェフがこだわったのは「日本らしさ」。例えば前菜のチャーシューに上質な牛肉を代用するといった「日本ならではの食材」を使ったり、四季や見た目の美しさにこだわったりと、コラボレーションならではのお料理が魅力的でした。

本プロモーションは2025年6月30日(月)までの期間限定です。混雑している日を除けば、基本的には予約なしでコースもアラカルトも注文が可能なため、気軽にお食事を楽しむことができます。

ぜひ大切な人との特別なひとときに、ザ・ペニンシュラ東京の「ヘイフンテラス」を利用してみてはいかがでしょうか。

※掲載商品の価格は、すべて税・サービス料込みです。

問い合わせ先

  • ザ・ペニンシュラ東京「ヘイフンテラス」
  • 「from Shanghai to Tokyo(フロム シャンハイ トゥ トウキョウ)」
  • 提供期間/2025年6月30日(月)まで
  • 提供時間/ランチ 月~土 11:30~14:30(L.O.14:00)、日・祝日 11:00~15:00(L.O.14:30)、ディナー 18:00~22:00(L.O.21:30)
  • TEL:03-6270-2888
  • 住所/東京都千代田区有楽町1-8-1 2F

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この記事の執筆者
フリーランスの編集者・ライター。グルメやスイーツ、ライフスタイル系の記事執筆・編集を中心として活動中。元システムエンジニア、プログラマの経験を持つ。二児の母。趣味は料理、SNS、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買うご褒美スイーツが特に好き。
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EDIT :
小林麻美