「乱費」ってなんと読む?「らんひ」ではないですよ!

明日、5月30日は『消費者の日』です。1968(昭和43)の年のこの日、消費者の利益を守ることを目的とした消費者保護基本法が公布・施行されたことを記念した日になります。本日は「消費」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

1問めは「費」という字の入った問題です。

【問題1】「乱費」ってなんと読む?

「乱費」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「計画なく、むやみに費やすこと」という意味で、類語は「散財」「無駄遣い」などです。

<使用例>

「お金持ちの人ほど、乱費したりはしないものよ」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 乱費(らんぴ) です。

「費」が「ぴ」と半濁音になります。
「費」が「ぴ」と半濁音になります。

「燃費(ねんぴ)」「雑費(ざっぴ)」など、「ん」「っ」のあとに「費」がつく熟語は、読み方が「費(ぴ)」と半濁音になりますね。「乱費(らんぴ)」もこの類です。

さて、「消費」と言えば「買い物」でもありますので、2問目は「買」という字の入ったクイズです。

【問題2】「序で買い」ってなんと読む?

「序で買い」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「買い物の際に予定していなかったものを買うこと」「目的地への途中で商店などに寄って買い物をすること」という意味です。

<使用例>

「来る途中、セール品を序で買いして、荷物が増えてしまったの」

「○○で○い」。
「○○で○い」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 序で買い(つい-で-が-い) です。

「序」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)の「序(つい)で」、読めましたか?

「ついで」という言葉そのものは一般的ですが、漢字表記は意外と知られていませんね。「序」は「順序」を意味する字ですので、「メインや目的の、次の順序にあるもの」を指して「序(つい)で」というわけです。

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本日は、5月30日『消費者の日』にちなんで「費」「買」という字の入った日本語から、

・乱費(らんぴ)

・序で買い(つい-で-が-い)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱