「気っ風」ってなんと読む?「きっかぜ」ではないですよ!

明日、6月1日は『気象記念日』です。1875(明治8)年のこの日、「東京気象台」が設置され、日本の気象業務が開始されたことを記念する日です。ということで本日は「気」「象」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「気っ風」ってなんと読む?

「気っ風」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「その言動からうかがえる人の気性。特に、思い切りがよく、さっぱりした気性。気前」という意味の言葉です。

<使用例>

「先生は親切で気っ風のよい方だから、臆さずに相談してみるといいわ」

「○っ○」。
「○っ○」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 気っ風(き-っ-ぷ) です。

「気風(きふう)」の音変化です。
「気風(きふう)」の音変化です。

「きっぷがいい」という言い回しがございますね。あの「気っ風」です。読めたでしょうか?

さて、2問目は「象」という字のクイズです。

【問題2】「象(○○○)」…なんと読む?

「象」の、漢字1文字で単語として意味の通る、かな3文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「姿。かっこう。外形」という意味です。

<使用例>

「気象観測とは、空気や自然物など、肉眼では見えにくい広範囲なものの象(○○○)の変化を観察し、その影響と結果を推測する作業とも言えます」

「ぞう」以外の訓読みです。
「ぞう」以外の訓読みです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 象(かたち) です。

「象」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「象」という字で真っ先に連想するのは、動物のゾウさんでしょう。実は「象」という字は、動物のゾウをかたどった象形文字です。ここから、訓読みでは「かたち」と「象(かたど)る」という読み方ができています。「気象」は、「私達を取り巻く“気”の象(かたち)」という構成の言葉なのです。

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本日は、6月1日『気象記念日』にちなんで「気」「象」という字の入った日本語から、

・気っ風(き-っ-ぷ)

・象(かたち)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/気象庁ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱