2025年5月13日〜5月24日に南仏の港町で開催された第78回カンヌ国際映画祭。世界で最もスタイリッシュな人々が集まるフランスの一大イベントから注目のレッドカーペットルックを厳選、ご紹介します。

■1:エル・ファニング

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低い位置でまとめたヘアで大人のムードに。

閉会式では淡いブルーのシルククレープとチュールのドレスをまとったエル・ファニング。おとぎ話のプリンセスのようなドレスは「シャネル」のカスタム。黒のベルベットベルトがモダンなアクセントを添えています。眩く輝くジュエリーは「カルティエ」です。

■2:ジェニファー・ローレンス

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オールバックのタイトなヘアに赤リップでクラシカルなファイナルタッチを。

ロバート・パティンソンと共演した新作映画『ダイ・マイ・ラブ』のプレミア上映で「ディオール」の復刻版ドレスを着用したジェニファー・ローレンス。1949年に発表されたドレスは、作曲家フランシス・プーランクにちなんだもの。ストラップレスのプリーツトップは貝殻のようで、スカートはそれを重ねたようなデザイン。ウエストは共布のベルトでキュッと絞られています。

◾️3:アンジェリーナ・ジョリー

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ドレスのトーンにマッチする髪色が印象的。

2025年5月16日、『エディントン』のレッドカーペットに出席したアンジェリーナ・ジョリー。「ブルネロ・クチネリ」の2025年秋冬コレクションから、シャンパンカラーのドレスを纏って登場。このドレスの素材はニットで、近くで見るとより一層際立つ精巧なディテールが特徴です。カシミアとシルクの刺繍に、きらめくスパンコールがあしらわれ、独特の質感が目を引きます。

■4:イリーナ・シェイク

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ウエットヘアに大人の色香が漂います。

2025年5月15日、『ドシエ137(事件137)』のレッドカーペットに出席したイリーナ・シェイク。シルクの黒い羽根で覆われたストラップレスのドレスにロンググローブのスタイリングです。ブラックスワンのようなドレスは、交通の流れを妨げる恐れのある長いトレーンを禁止する新ルールに従った、控えめなトレーン付き。

■5:ナタリー・ポートマン

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ジュエリーが引き立つ洗練されたアップヘア。

2025年5月16日、『エディントン』のレッドカーペットに出席したナタリー・ポートマン。「ディオール」の1951年秋オートクチュールコレクションよりアイコニックな「メキシク」ガウンをリメイクしたバージョンを纏いました。グラマラスでロマンチック、退廃的な雰囲気も醸すデザインです。ネックレスは「ティファニー」のもの。

■6:ジュリア・ガーナー

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オールバックのヘアスタイルとダークなリップがエッジー。

同じく『エディントン』のレッドカーペットに出席したジュリア・ガーナー。「トム・フォード バイ ハイダー・アッカーマン」のライラックカラーのフリンジドレスは1920年代のフラッパー風。ヴィンテージでモードな華やかさを披露しました。

■7:ルーニー・マーラ

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バレリーナのようなヘアメイク。

同じく2025年5月16日に『エディントン』のレッドカーペットに出席したルーニー・マーラ。夫のホアキン・フェニックスのサポートで出席したルーニーは、ユベール・ド・ジバンシィ自身がデザインした1956年の「ジバンシィ」のドレスを着用。アイボリーホワイトのコットンチュールに繊細な花柄や葉柄が刺繍された傑作で、スカラップネックラインとシルクオーガンザの裏地が付いたベルシェイプのスカートが特徴です。バックには小さなリボンがあしらわれ、ロマンティックをあと押し!

■8:ベラ・ハディッド

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「サンローラン」のラインストーンがちりばめられたヒールで、華やかさをプラス。

2025年5月13日、開会式と映画『Partir Un Jour(いつか君に)』のレッドカーペットに出席したモデルのベラ・ハディッド。黒の「サンローラン」のドレスは、ヒップ丈のスリット、サイドの肌見せ、そしてクロスバックが特徴です。シックなデザインが「ショパール」の118.68カラットの巨大なエメラルドイヤリングと12.15カラットのハートシェイプダイヤモンドリングを際立たせます。

■9:ハル・ベリー

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ボブヘアとヌーディなメイクでモードな雰囲気に。

2025年5月24日、閉会式のレッドカーペットに出席したハル・ベリー。「ディオール」の2025年春オートクチュールコレクションのドレスはメゾンならではの芸術性を感じるレースのデザイン。透け感のある素材ながらも、新ドレスコードにマッチ、クラシカルかつ華やかな雰囲気を醸し出しています。

■10:ジュリエット・ビノシュ

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イヤカフをレイヤードしたアシンメトリーでモダンなジュエリーコーデにも注目!

2025年5月24日、閉会式のレッドカーペットに出席したジュリエット・ビノシュ。賛否両論あった衣装は「プラダ」のものです。装飾のあるボンバージャケットにベルト付きスカート、そして赤いトリムのTシャツ。フランスの色彩を体現したトリコロール配色が目を引きます。


日本作品では瀬戸桃子監督のアニメーション作品『タンポポの冒険(Dandelion's Odyssey)』が国際映画批評家連盟賞を受賞した第78回カンヌ国際映画祭。毎回楽しみなセレブリティたちのルックは新ルールのもと、控えめでクラシカルなデザインが目立ち、またヴィンテージ風の装いを人気を集めました。まさに眼福なレッドカーペット、あなたのお気に入りはどれでしょうか。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子