読めないと恥!「台頭」ってなんと読む?「だいとう」ではありませんよ!
明日、6月4日は『最澄忌』。天台宗の開祖である、最澄(さいちょう)の忌日で、『最澄忌』は現代俳句の季語にもなっている、たいへん大きな忌日会(きじつえ)です。
さて、最澄とよく比較される高僧に空海がおりますが、空海が弘法大師(こうぼうだいし)と呼ばれるのは一般的にもよく知られております。というところで、本日の1問目です。
【問題1】「伝教大師」ってなんと読む?
「最澄」の異名「伝教大師」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:『最澄忌』の忌日会は『伝教会』とも呼ばれます。
<使用例>
「伝教大師の法要は、比叡山延暦寺で大々的に行われます」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 伝教大師(でんぎょうだいし) です。

「伝教大師(でんぎょうだいし)」は、最澄の没後に贈られた称号です。濁って読む音に特徴がありますが、たいへん有名な方の固有名詞ですので、誤読にお気を付けください。大人として知っておきたい読み方です。
さて、最澄は天台宗を開いた人ですので、2問目は「台」という字の入ったクイズです。
【問題2】「台頭」ってなんと読む?
「台頭」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「頭をもたげること。勢いを増すこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「最澄は、当時台頭していた密教を、弟子に学ばせました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 台頭(たいとう) です。

「台頭(たいとう)」は、新勢力が勢いを強めてきたときなど「○○の台頭」「○○が台頭した」のように、大変よく使われる言葉です。誤読が頻発している熟語ですので、お気をつけください。
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本日は、6月4日『最澄忌』にちなんで、
・伝教大師(でんぎょうだいし)
・台頭(たいとう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/天台宗ホームページ/NIKKEI COMPASSホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)