ブレゲが紡ぐ“時の引き出し”を辿る250周年記念エキシビション『Les Tiroirs du Temps ～時の引き出し～』
1775年、天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲがパリのシテ島にあるLe Quai de L'Horloge（ケ・ド・ロルロージュ）に工房を構えてから今年で250年。メゾンのこれまでの歴史を辿る特別なエキシビジョンが、2025年6月9日（月）より、東京・銀座のニコラス・G・ハイエック センター14階の「シテ・ドゥ・タン ギンザ」にて開催されます。
『Les Tiroirs du Temps ～時の引き出し～』と題したこのエキシビジョンは、メゾンに脈々と受け継がれる美学とフィロソフィを感じるものに。かのマリー・アントワネットがメゾンにオーダーした懐中時計「No.160」を再現した貴重なレプリカが披露されるほか、池田理代子氏原作の『ベルサイユのばら』とのコラボレーションによる演出にも注目です。
伝説の懐中時計「No.160」を忠実に再現した“No.1160 マリー・アントワネット”
アブラアン-ルイ・ブレゲの最高傑作として知られる超複雑時計「ブレゲ No.160」。かつてのフランスの王妃、マリー・アントワネットがメゾンにオーダーしたことから、別名「マリー・アントワネット」とも称されています。
期限も費用も制限なしに、当時知られた複雑機構をすべて盛り込んだ時計を作ってほしい、とのオーダーを受けてから44年もの歳月をかけて制作された「ブレゲ No.160」。王妃の死から34年を経て完成を迎えたこの時計は、1983年の美術館からの盗難事件や、その後2007年の奇跡的な発見など、数奇な運命をたどった伝説級の逸品です。
今回のエキシビジョンで展示されるのは、この「ブレゲ No.160」を極めて忠実に再現した「No.1160 マリー・アントワネット」。スイスのブレゲ社から、特別に取り寄せて披露されます。
創業者の偉大なヘリテージを受け継ぎ、現代の最高技術を注ぎ込んで完成した「No.1160」は、メゾンの時計史の新たな1ページとなる、まさに“21世紀のマリー・アントワネット”です。
「No.1160」と共に展示される特別に制作されたボックスにも注目を。このボックスは、ヴェルサイユ宮殿内のプチ・トリアノン宮にあったオークの木を用いて作られています。
マリー・アントワネットが大切にしていたとされる、プチ・トリアノン宮のオークの木は、2000年代前半の落雷の影響により切り落とされることに。プチ・トリアノン宮の修復事業に財政援助をしていたブレゲ社に、この木が提供されることとなり、「No.1160」を収めるボックスが特別制作されました。
『ベルサイユのばら』とのコラボレーションによる演出も！
エキシビジョンのもうひとつの見どころは、池田理代子氏原作の『ベルサイユのばら』とのコラボレーションです。2016年に発表された『ベルサイユのばら』13巻のエピソード8には、アブラアン-ルイ・ブレゲとマリー・アントワネットの親交と、「No.160」のストーリーが描かれています。
今回そのエピソードにちなみ、池田理代子プロダクションの特別協力を得て、それらのイラストが会場でも展示されることに！ マリー・アントワネットや「No.160」を描いたイラストが、華やかに会場を彩ります。
250年の歴史のなかでさまざまな“時の引き出し”を紡いできたブレゲ。ご紹介したエキシビジョンでは、これまでの歴史を振り返りつつ、創業250周年を祝して登場する最新モデルもいち早く披露されるそう！
歴史上の偉人からも愛された稀有なる名門「ブレゲ」の“これまで”と“これから”を、ぜひお楽しみください。
【詳細情報】
会期：2025年6月9日（月）～6月15日（日）
時間：11:00〜19:00（※6月9日は16:00にて終了）
場所：Cite du Temps GINZA（シテ・ドゥ・タン ギンザ）
住所：東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター 14階
※入場は予約制です。予約は、下記ボタンよりアクセスください。
