「遮二無二」ってなんと読む?「しゃじむじ」ではありません!
本日はいきなりクイズに挑戦していただきます。2問のクイズにお答えくださいね。
【問題1】「遮二無二」ってなんと読む?
「遮二無二」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ひとつのことをがむしゃらにすること。やたらと。むしょうに」などの意味です。
<使用例>
「学生時代は、遮二無二、水泳で記録を残すことにこだわりました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 遮二無二(しゃにむに) です。

「しゃにむに」という音が先立ち、「に」を、「てにをは」の「に」だとカン違いし、「シャニムに」や「シャに、ムに」という切り方のイメージで考えているケースも多いようです。しかし、実際には四字熟語で「遮二無二(しゃにむに)」です。「二を遮(さえぎ)り、二はないものとする」という構成で「ひとつのことをがむしゃらにすること」です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「陸陸」ってなんと読む?
「陸陸」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「あとに打消しの語を伴って、ものごとを満足になしとげていないさまを表す副詞」です。
<使用例>
「仲のよかった友人とも、最近は陸陸会えていないのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 陸陸(ろくろく) です。

「陸(ろく)」は「正常なこと。満足できる状態」「平坦」「気分の平らかなこと」などを意味し、「陸陸」は、それを打ち消すことを前提とした副詞です。
さて、明日、6月8日は、令和7年の『旧友の日』という記念日にあたります。6月の第2日曜日とされていますが、この日が記念日に選ばれた理由がおもしろく「無二(62)の友達だったのに、ろくに(62)会わなくなるなんて悲しすぎる」との思いを語呂合わせに、6月の第2日曜日を『旧友の日』とし、旧友とつながるきっかけの日に…というコンセプトだそう。ということで本日は、「無二」「陸(ろく)」というキーワードの入った日本語クイズをお届けしました。『旧友の日』にちなんで、明日急に会うのが難しくても、これをきっかけに、旧友に連絡をしてみてはいかがですか?
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本日は、6月の第2日曜日『旧友の日』にちなんで、
・遮二無二(しゃにむに)
・陸陸(ろくろく)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱