「寿ぐ」ってなんと読む?「ひさぐ」ではないですよ!

明日、6月9日といえば、平成5(1993)年に、当時皇太子であった今上天皇皇后両陛下がご成婚された日です。パレードも行われ、日本中がお祝いムードに沸きましたね。

そして、6月といえばジューンブライドの月でもありますので、本日は「結婚」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

【問題1】「寿ぐ」ってなんと読む?

「寿ぐ」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「喜びや祝いの言葉を述べる。言葉で祝賀する」という意味です。

<使用例>

「このように多くの方に寿いでいただき、とてもありがたく、幸せです」

「○○○ぐ」。
「○○○ぐ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 寿ぐ(ことほ-ぐ) です。

「言祝ぐ(ことほぐ)」とも表記します。
「言祝ぐ(ことほぐ)」とも表記します。

「寿」はお祝いごとに広く使われる字ですが、「長生きをする」という意味をもった字で、そこから「めでたい」という意も広く表すようになりました。

ちなみに、「寿」の訓読みに「寿(ひさ)しい」もごさいますが、「寿ぐ」を「ひさ-ぐ」とは読みません。「ひさぐ」は「売る。商いをする」という、まったく違う意味の言葉ですので、誤読にお気をつけください。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】結婚祝の祝儀袋に書いてはいけない言葉は?

一般に、結婚祝の祝儀袋に書いてはいけないとされる言葉を、以下の選択肢の中からえらんでください。

1:壽

2:御結婚祝

3:御結婚御祝

結婚祝の祝儀袋に書いてはいけない言葉は?
結婚祝の祝儀袋に書いてはいけない言葉は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に!
正解は↓に!

正解は… 2:御結婚祝 です。

なぜこれはNGで、「御結婚御祝」ならOKなのでしょう?

日本古来、お祝いごとで「4」を使うのはNGといわれています。これは「死」を連想される字なので避ける、という、基本的なマナーです。ということで「御結婚御祝」は5文字なのでご祝儀袋に使えますが、「御結婚祝」はマナー的にNGです。「壽」は「寿」の旧字体で、重厚なイメージがありますので、ご祝儀袋にも適している、といわれます。もちろん新字の「寿」もOKです。

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本日は、「結婚」をキーワードに、

・寿ぐ(ことぼ-ぐ)

の読み方や言葉の背景、

・結婚祝のご祝儀袋につかってはいけない言葉

をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/朝日新聞ホームページ/結婚スタイルマガジンホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱