「風巻く」ってなんと読む?「かぜまく」ではないですよ!
明日、6月15日は、世界中で評価されるクールジャパンコンテンツの殿堂、スタジオジブリの創立日です。スタジオジブリは1985(昭和60)年のこの日に創立され、今年は40周年のアニバーサリーイヤー。改めて考えると、大変にハイクオリティなジブリアニメの数々が、ほんの40年の間につくられた…という事実に驚きますね。スタジオジブリのホームぺージによると「ジブリ」とは、「サハラ砂漠に吹く熱風」を意味するイタリア語だそうで、宮崎駿監督が「日本のアニメーション会に熱風を起こそう」という思いが込められているそう。日本どころか、世界中に熱風を巻き起こしていますね。ということで、本日は「熱」「風」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「人熱れ」ってなんと読む?
「人熱れ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人が多く集まって、体熱やにおいでむんむんすること」という意味です。
<使用例>
「あのシーンは、立ちのぼる人熱れが、画面越しに伝わってくるようよね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 人熱れ(ひといき-れ) です。

「熱」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に、「熱(いき)る」がございます。「熱る」は「ほてる」「体が熱くなる」という意味で、激しく起こって興奮する「いきり立つ」の「いき」の漢字も「熱」です。ジブリアニメには、まさに、登場人物の居場所の温度を感じるような描写がたくさんありますよね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「風巻く」ってなんと読む?
「風巻く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「風が激しく吹きまくる。吹き荒れる」という意味です。
<使用例>
「体感型の映画館では、風巻くシーンで、客席に風や水滴がかかる演出もあるみたいよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 風巻く(しま-く) です。

「風巻く」の名詞形「風巻(しまき)」は、現代俳句の冬の季語にもなっています。大人の教養として覚えておきたい読み方ですね。
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本日は、6月15日、今年創立40周年を迎えるスタジオジブリの創立日にちなんで、「熱」「風」という字の入った日本語から、
・人熱れ(ひといき-れ)
・風巻く(しま-く)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/スタジオジブリホームページ/毎日新聞東京支局X/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱