「滅法」ってなんと読む?「めつほう」ではないですよ!
明日、6月16日は、『カビ取るデー』という記念日です。10(と)6(る)の語呂合わせで、梅雨の6月、年末大掃除の12月の16洗濯槽の日に、洗濯槽をはじめとするカビ取りの意識を高めてもらいたい、との目的が掲げられた記念日です。カビといえば滅したいものですので、本日は「滅」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「滅多切」ってなんと読む?
「滅多切」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「手当たりしだいに切りつけること」です。
<使用例>
「上司が大変な論客だから、プレゼンのときに滅多切にされないよう万全の準備をするようになったわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 滅多切(めったぎり) です。

「滅多(めった)」は「滅多(めった)にないチャンス」「滅多(めった)なことを言うな」など、日常的によく使う言葉ですね。漢字は当て字ですが、「滅多切(めったぎり)」のほかにも「矢鱈滅多(やたらめった)」「滅多打(めったうち)」など、使用頻度の高い表記ですので覚えておきましょう。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「滅法」ってなんと読む?
「滅法」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「度を越しているさま」「仏教用語で、因縁を離れた法」などの意味です。
<使用例>
「彼女は見かけによらず、滅法、お酒に強いのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 滅法(めっぽう) です。

「滅法(めっぽう)」はもともと「滅法界(めっぽうかい)…涅槃(ねはん)」の略語で、「一切の相を離れた法。因縁を離れた法」という意味です。そこから転じ「通常ではない→度を越した」という意味で使われるようになりました。「滅多(めった)」のほうの当て字は、「滅法」のイメージから出たものだと思われます。
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本日は、6月16日、『カビとるデー』にちなんで、「滅」という字の入った日本語から、
・滅多切(めったぎり)
・滅法(めっぽう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱