「古朋輩」ってなんと読む?「ふるともはい」ではないですよ!
明日、6月18日は『考古学出発の日』です。1877(明治10)年のこの日、米国の動物学者、エドワード・モース博士が来日し、偶然、車窓からみかけた景色の中から、大森貝塚を発見しました。のちに始まった発掘調査が、日本の考古学研究の基礎をつくった、といわれております。動物学者であったモース博士が、なにげない景色から地層と貝塚を発見したことで、異国で、別の学問の基礎づくりに貢献した…なんともロマンがありますね。感性のアンテナを張ることで、日々の生活、そして人生が、より豊かになるのだと思います。本日は「古」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「古美」ってなんと読む?
「古美」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「めっきを施すなどして、金属の表面を古めかしい感じに仕上げること」です。
<使用例>
「金古美のパーツを使えば、アンティーク調のアクセサリーがつくれるわよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 古美(ふるび) です。

アクセサリーパーツで、最近この「古美(ふるび)」が注目されているようです。「銀古美(ぎんふるび)」「金古美(ぎんふるび)」「真鍮古美(しんちゅうふるび)」など、いろいろな風合いのものがあるようですよ。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「古朋輩」ってなんと読む?
「古朋輩」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「昔の同僚。昔の仲間」です。
<使用例>
「昨年、旧交を温めた古朋輩と意気投合し、今年は一緒に旅行もしました」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 古朋輩(こほうばい) です。

「朋輩(ほうばい)」は、「同じ主人や同じ先生についたりしている仲間。また、同じくらいの身分・年齢の友。同輩」のことです。「昔の勤め先の同僚」「学生時代の友人」などはみな、この「古朋輩(こほうばい)」という表現に集約できます。大人の語彙として覚えておくとよいですね。
***
本日は、6月18日『考古学出発の日』にちなんで、「古」という字の入った日本語から、
・古美(ふるび)
・古朋輩(こほうばい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/朝日新聞ホームページ/東京大学ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱