「暗誦」ってなんと読む?「あんつう」ではないですよ!
明日、6月19日は『朗読の日』です。男女年齢を問わずに支持される芸術文化としての朗読を普及させよう、という願いが込められた記念日で、日付は6(ろう)10(ど)9(く)の語呂合わせになっています。ということで、本日は「声に出して読む」という意味をもつ「誦」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「暗誦」ってなんと読む?
「暗誦」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「暗記したことを口に出してとなえること」です。
<使用例>
「学生時代、『平家物語』の冒頭文を暗誦するテストがあったわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 暗誦(あんしょう) です。

こちらは正解率が高かったのではないでしょうか?「誦」は、訓読みで「誦(とな)える」「誦(よ)む」「誦(そらん)ずる」などと読む、やや難しい字ですが、「暗誦」という言葉や表記は比較的よく知られていますね。
これをふまえて2問目にまいりましょう。
【問題2】「誦する」ってなんと読む?
「誦する」という日本語の「しょうする」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「○○する」と「○する」、2通りの正解がございます。
<使用例>
「緊張したときには、大好きな詩の一節を誦すると、心が落ち着くのです」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 誦する(じゅ-する/ず-する) です。

「誦する」の「誦」の読み方は、「しょう」「じゅ」「ず」と、3通りございます。「誦」の音読みに「ショウ」「ジュ」があり、これらをそのまま読むケースと、「ズする」と音変化して読むケースがあり、いずれも「口ずさむ。唱える」という意味です。小説や、イベントの式次第など、意外とよく見かける言葉ですので、おさらいいたしました。
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本日は、6月19日『朗読の日』にちなんで、「誦」という字の入った日本語から、
・暗誦(あんしょう)
・誦する(しょう-する/じゅ-する/ず-する)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱