「忽然」ってなんと読む?「そうぜん」ではないですよ!
明日、6月20日は『健康住宅の日』です。住宅の健康と、そこに住む人の健康を守るため、業種を超えた専門家が集まって研究活動などを行っているNPO法人 日本健康住宅協会が制定した記念日で、健康住宅の大切さをアピールする、という目的が掲げられています。記念日を機に、カビやダニなどのアレルゲン予防や、温度変化によるサーマルショック予防など、住環境について改めて考えてみてはいかがでしょうか? ということで、本日は、自然素材に通じる「然」と、住宅の「宅」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「忽然」ってなんと読む?
「忽然」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「物事の出現・消失が急なさま」「にわかに。突然」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「ここに置いたはずのサーキュレーターが、忽然と消えてしまったのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 忽然(こつぜん) です。

「忽然」の「忽」は、「たちまち」また「いいかげん」などの意味をもつ字で、「慌ただしい、忙しい」を意味する「怱(ソウ)」という字と形が似ていますが、別の字です。混同にお気を付けください。「忽」を使ったポピュラーな熟語には、ほかに「粗忽(そこつ)」などもございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「拙宅」ってなんと読む?
「拙宅」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「自分の家をへりくだっていう語」です。
<使用例>
「次回はぜひ拙宅にもお寄りくださいね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 拙宅(せったく) です。

「拙」という字は、「拙宅」のほかにも「拙者(せっしゃ)」「拙著(せっちょ)」など、自分や、それに関連するものごとをへりくだって表現する言葉に、定番的に使われます。大人の会話の定番でもありますので、間違えてしまった方は正しく覚えておきましょう。
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本日は、6月20日『健康住宅の日』にちなんで、「然」「宅」という字の入った日本語から、
・忽然(こつぜん)
・拙宅(せったく)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱