デザイナー・中山路子さんが生み出すブランド「ミュベール」。
まだまだ春の訪れを感じられない気候の中、ひと足お先に2017年プレフォール(初秋)コレクションが発表されました。今、熱い注目を集めているこのブランドが、この先どんなテイストを打ち出すのか? 気になるアイテムをチェックしていきましょう。
ボリューミィ、かつデコラティブが秋っぽい
2017年の初秋にミュベールが打ち出すのは、'90年代プレッピー×貴族的デコラティブ。'90年代風のトラッドを下地にしながら、ヨーロッパの王族や貴族風の装飾性を取り入れられており、華やかでチャーミング。
ダブルになったネイビーのコートは、トラッドな形でありながら、背中にはちょっとバッドテイストさをも感じさせる、天使のアップリケが。リボンを模したボタン、レオパードの付け襟が、高級感を漂わせます。
おなじみの動物モチーフニットは、今回の「お金持ちの象徴」として高級犬をピックアップ。「oinusama(お犬様)」の文字入りで、見た目のかわいらしさに加え、シニカルな遊び心も。
本展示会の参加者に人気だったという、ガウンワンピース。今春、厚い支持を集めているというフラワーやドットなどのレトロ感のある柄が、秋色にシフト。旬ながら先取り感のある着こなしに、ひと役買ってくれそうです。
コーディネートとしては、柄×柄や、レースとトラッドの組み合わせなど、ひねりを加えているのがミュベール流。ブラウスのベルスリーブにベルボトムのパンツを合わせる「ベル×ベル」のように、ボリュームで過剰感を打ち出すことも。
筆者もオーダーしたのがこちら、チュールのソックス。
そしてチュールの付け衿。あまり重ね着するのが得意でない私でも、このソックスやつけ衿さえあれば、いつもの着こなしに旬のニュアンスを加えられる!と即決定。ちょっと首元から覗かせてもかわいいですよね。
ミュベールはもともとハンドクラフトのディテールを得意としているブランドですが、なんと店頭で、シャツやカーディガンにカスタマイズで刺しゅうを入れたり、カフスを変えられるサービスが実施されます。南青山のギャラリーミュベールを始め、あちこちの店舗を回って行うそうなので、公式サイトでチェックしてみてくださいね。
ゆったりしたシルエットは引き続き、ボリューム感にメリハリがついたり、デコラティブな要素が加わりそうなミュベールの秋服。シンプルな着こなしにプラスアルファするのを楽しめそうです。
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- Precious.jp編集部