ラグジュアリーウォッチ界においても、メゾンの個性を映し出す無限のクリエイティビティを発揮し、世界の女性たちに夢を届けている「シャネル」。
この春、スイス・ジュネーブで開催された時計フェアで発表された新作が、いよいよ発売となります。 今回ご紹介するのは、前回に引き続き、「ビューティー」の世界にオマージュを捧げた『シャネル BLUSH（ブラッシュ） ウォッチ カプセル コレクション』。メゾンを象徴する『J12』の、新たな3つのクリエイションに注目です！
ピンク、レッドの色彩美を得て、新たなエレガンスを宿した名品『J12』
まずは、この、ピンクとレッドがインデックスとベゼルを彩る『J12 BLUSH キャリバー 12.1』、そしてひと回りコンパクトな『J12 BLUSH キャリバー 12.2』。
誕生から25年、今年もマット仕上げの高耐性ブルーセラミックという「第3のカラー」の新作を発表するなど、常に美の進化を続けてきた『J12』ですが、メゾンのビューティーの世界のカラーパレットを得て、表情を一新しています。
その佇まいは、ガブリエル シャネルが1920年代に美の革命を起こした当時の香水や化粧品のコード ── パウダーやリップスティックが自らを際立たせるために、あえてシンプルで艶やかなブラックのケースに身を包んでいるような鮮やかなコントラストと重なります。
いずれも「シャネル」が資本参加するスイスのムーブメント製造会社、「ケニッシ」製の高品質な機械式自動巻きムーブメントを搭載し、時計としての真価も追求。ケースバックはサファイアクリスタル製で、「完全なる円」が精緻な機械をモダンに彩る独創的デザインのムーブメントを鑑賞する楽しみも享受できます。
◾️１：ケース径38mmの『J12 BLUSH キャリバー 12.1』
◾️２：ケース径33mmの『J12 BLUSH キャリバー 12.2』
モダンアートのような存在感『マドモアゼル J12 BLUSH キャリバー 12.1』
3本目の新作は、マドモアゼル シャネルがメークアップテーブルに向き合うシーンが文字盤に描かれた『マドモアゼル J12 BLUSH キャリバー 12.1』。
ベースは前出の『J12 BLUSH キャリバー 12.1』と同様、「ケニッシ」製の機械式自動巻きムーブメントを搭載した38mm径の『J12 キャリバー 12.1』ですが、バゲットパターンをあしらったブラックのベゼルや、文字盤に広がる「シャネル」のビューティーの世界によって、よりプレイフルな個性が際立ちます。
5分間で一周する回転ディスクには、パウダリーなシルバーとピンクトーンの転写シールで繊細に描かれた、アイシャドウ、パウダー、リップスティックといったメークアップアイテムたちが踊り、微笑みを誘います。
今回は、メゾンの「ビューティー」の世界観をタイムピースに投影した『シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション』から、アイコン『J12』の3つのクリエイションをご紹介しました。「シャネル」からはこの秋、もうひとつの世界である「ファッション」からのインスピレーションを、ジュエリーウォッチへと昇華させた新作も登場します。こちらも随時、こちらでお届けする予定です！ お楽しみに。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT ：
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト
