現代アートの聖地、東京・天王洲へ! 国内最大級のアートフェスティバルが楽しすぎる

近年、「アートのまち」として盛り上がりを見せている東京・品川の天王洲エリア。展覧会やギャラリー巡りはもちろん、アートイベントの開催でも人気を集めています。アートとカルチャーを丸ごと楽しめる、ユニークなフェスティバルを紹介!

美術ライターの浦島茂世さんに、国内最大級のユニークなアートフェスティバルについて見どころをご案内いただきました。

Navigator:浦島茂世さん
美術ライター
All About「美術館」ガイド。古今東西のアートに幅広い見識をもつ。最新刊は街角アートの歴史と魅力を紹介した『パブリックアート入門 タダで観られるけど、タダならぬアートの世界』(イースト・プレス)。

【今月のオススメ】MEET YOUR ART FESTIVAL 2025

東京には現代アートの発信地となっている街がいくつかあります。代表的なところでは森美術館がある六本木。東京都現代美術館がある清澄白河周辺にもギャラリーが集まっています。最近では渋谷も再開発と共に、アートスポットが増えてきました。

展覧会_1,東京_1
昨年のアートフェスティバルの様子。

そんななかで存在感を増しているのが「天王洲」です。品川区の臨海部、運河に面した埋立地で、その立地から、江戸時代より物流の拠点として利用されてきました。工場や倉庫が建ち並ぶ場所だったんですね。それが近年、「アートのまち」として変貌を遂げた。立役者は天王洲に本社がある寺田倉庫です。アート作品の保管事業も手掛ける同社は2010年代以降、ミュージアムやギャラリーコンプレックスを次々とオープン。イベントも多く、街全体がすごく盛り上がっています。

展覧会_2,東京_2
昨年のアートフェスティバルの様子。

そして、私が今楽しみにしているのが「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」。アートエキシビション、アートフェア、ライブパフォーマンス、トークセッション、マーケットで、天王洲がお祭り状態になる4日間です。構成団体にエイベックスが名を連ねており、個人的にはChim↑Pom from Smappa!Groupと小室哲哉のコラボに興味津々。織物で作品をつくる手塚愛子の展示も楽しみです。

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参加アーティストは左上から時計回りに、和泉侃[(C)Daisuke Nakashima]、折元立身[(C)Art Mama Foundation]、手塚愛子[(C)Yuki Moriya]、MANTLE(伊阪柊+中村壮志)、八木良太、Chim↑Pom from Smappa!Group[(C)Seiha Yamaguchi]×小室哲哉ほか。

アートを軸にしながら、音楽やファッションといったカルチャーをひとまとめにして遊ぼうぜ、という感じの、軽やかな、でも本気のアプローチが新鮮! 作品との思わぬ出合いも期待できそうです。天王洲の街とアートのパワーを浴びに出かけてみては。(浦島さん談)

俳優の森山未來
 

昨年のアートフェスティバルの様子。アーティスティック・ディレクターは森山未來。

◇Information:『MEET YOUR ART FESTIVAL 2025』

昨年は150名のアーティストと協働し5万人を動員したアートフェスティバル。国内外で活躍する気鋭のアーティスト約70名による、300点以上の作品を展示販売するアートフェア「MEET YOUR ARTISTS」も開催。運河に浮かぶ船上コテージで繰り広げられる、国内外のミュージシャンやDJによるパフォーマンスにも注目が集まる!

アートエキシビション「Ahead of the Rediscovery Stream」は寺田倉庫 G3-6F で開催。エキシビションとフェア会場の入場にはアートチケット(一般・前売り¥2,500)が必要。

開催期間:2025年10月10日(金)〜13日(月・祝)まで
会場:東京・天王洲運河一帯

問い合わせ先

MEET YOUR ART FESTIVAL 2025
(チケット購入もこちらから)

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EDIT&WRITING :
剣持亜弥
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